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【食べる映画】食べて祈って恋をして

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『蜩ノ記』を見て、”食べる” 所作の美しさっていいなあ・・・と。

普段PCに向かってコンビニランチで済ましてしまうところを、
ひとりで外に食べに行くようにして、所作の鍛錬を・・・ と思い、
昨日、初日(?)として、イタリアンに入ってパスタを注文。

と・こ・ろ・が!

なにこの自分の不器用っぷり!
気取ってスプーンを使わずフォークだけでクルクル挑むも、
なんか上手にできず、なんともかっこ悪い!(´;ω;`)ブワ

涙目。

ここは、映画でも見て 、エレガントな所作を研究!

ということでいろいろググってみたりしつつ、
まずはパッと思いついたのが前に観た、
ジュリア・ロバーツの 「食べて祈って恋をして」。

『食べて祈って恋をして』
パスタとかイタリアン料理がすごく美味しそうだったのが
すごく印象に残ってる映画。

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んーーーたまらない!美味しそう!
ということで、さっそく、huluで細かくチェックしながら研究!!

離婚で傷ついたNY女子が、
いろいろインドとかバリとか旅をしていくんだけど、
最初の旅先がイタリア・ローマ。
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あらためて観ると、アラサー&アラフォー女子に響く、
なかなか示唆にとんだ素敵なメッセージがけっこういっぱい。
(とりあえずイタリアパートしか見てないけど・・あとでインド・バリパートも見直そう)

そしてまず最初にイタリアン・スピリットの洗礼を受ける。
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素晴らしい。

まずは日常の凝り固まった既成概念の「破壊」から・・・ということですね。
普通に映画として見てるだけでも、いろいろと、ハッとなる言葉をメモメモ。

そして出てきます、食事のシーン。

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なんだろう・・・

そう、ヨーロッパ人の食事シーンって、
手がなんかこうエレガントなんですよね。(イメージ)
特にイタリア人の雰囲気は、男が女を口説くカルチャーのせいか、
なんとなく手元にまで漂うはんぱない色気。

ナイフとフォークとか・・・
持ち方が違うのかな・・・・・?

と思っていたら、
劇中にそのヒントが!

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とのこと!

確かに欧米の人はリアクションがでかいけど、
イタリア人は特に、手の表情が豊かな気がする!

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喜怒哀楽も激しいけど、
手の表情が加わることで、より パッションな感じ。

そういう目で見てみると・・・

フォークの持ち方がなんか違う!
ふわっと持っていて、力が抜けていて、優しい持ち方。

自分とかだと、なんとなく、フォークとかだと「鉛筆持ち」に近い感じか、
ナイフと一緒のときはグイッと握ってしまうんですが・・・

そうアメリカ含めて、こうだよね。フォーク。
親指でがっしり。

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・・・ね!

やるでしょ、がっちり親指でホールド。

対してイタリアは、親指・人差し指・ 中指で、
ふわっと持ってる感じ。

親指の位置とかから、なんか違う!!

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この優しい持ち方、、
いいなあ・・・。

しばらくはこれをトレーニングだなぁ・・・・。

ということで、しばらく、ランチはパスタのお店めぐりする所存!
(美味しいお店探しもかねて一石二鳥?)

『食べて祈って恋をして』
http://www.hulu.jp/watch/679501
hulu

【映画:DVD篇⑨】Dear Doctor

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Dear Doctor

dear_doctor
母が以前見て絶賛していた「Dear Doctor」。
何回かTSUTAYAで見かけていたのですが、
気持ちが整ってないと見れないかなと思って、先送りにしていて、
つい先日。G.W.用にレンタル。

すごくいい映画でした。ほんと見て良かった!

*******
山あいの小さな村に赴任してきた研修医・相馬(瑛太)。
赤のオープンカーで村に着くなり畑につっこんで事故った彼の前に現れたのが、
伊野医師(笑福亭鶴瓶)。おだやかで優しい伊野医師は村中の老人から頼りにされ、
慕われていた。そんなのどかな村で、医者を拒む老女・鳥飼かづ子(八千草薫)と、
医師の娘をもつ彼女の診察をなぜか避ける伊野医師…。
やがて伊野医師は、かづ子を診察するようになるが・・・。
ひとつの嘘――そしてずっと言えずにいたもうひとつの嘘。
*******

◎キャスティング

瑛太が良かった。八千草薫が良かった。余貴美子がすごく良かった。
そして、笑福亭鶴瓶がほんともう素晴らしかった。
あと井川遥もすごく素敵でした。

といった具合に、
役者さんがとにかくすごく素敵な好きな人ばかりで、
彼らが作る村の日々の空気が、やわらかくて優しくて、
それでいてすごく切なくて。

◎伊野先生と、先生をとりまく強くあたたかい人々

まずはとにかく伊野先生演じる鶴瓶がすごい。
とにかくすごい。本当に人が好きなんだなっていう、
鶴瓶の人間味やあたたかさや人懐っこさが、
スクリーンごしに、にじみ出るように伝わってきて、
すごくあたたかい。

そのあたたかさゆえ、苦悩も深くて。
かづ子の嘘を引き受けるけど、
娘の苦悩にも触れて、、。

余貴美子の診療所の看護師さんとか、
香川照之の製薬会社の営業さんとか。
巻き込まれてる「共犯」たちも、
実は影で支えてくれてる存在で。
決して押し付けがましい正義とかではないけど、
でもすごく強い「絆」みたいなのが、
みんなが血が通いあってる感じが・・・
とてもぬくもりがありつつ、強くて、切ない。

二人の刑事が「伊野先生の失踪」を追っていくけど、
追えば追うほど明らかになる伊野先生をとりまく絆。
そして最後のシーンの八千草薫。
あのタイミング、あの表情。
すごく良いすね。

「山あいの小さな村」の景色や色もとても良くて、
そこに住む村の人々がゆっくりした感じが、
その空気が伝わってくる感じ。

◎資格

個人的には、瑛太と鶴瓶のシーン。
医者の資格について語るシーン。
「資格」ってなんだろうって。

制度的な「資格」と、概念的な「資格」が交差する会話に、
なんだかすごく自分の今が重なって、
自分自身が問われる気がした。

私は医者とかじゃないけど。
他人が審する「資格」にそって仕事をするのではなくて、
自分自身の信念で仕事をすること。

そうでありたいし、それが理想だと思うけど、
自分の信念って、今、どこに行ってしまったんだろう。。。と。

・・・今このタイミングで見れて良かったなと思う反面、
またなんか迷いが深まっていくなと。。
うーーーん。むずかしい。
いろいろと霧が晴れない。。



【映画:DVD篇⑧】ヘブンズ・ドア

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ヘブンズ・ドア

heavensdoor
大好きな『鉄コン筋クリート』のマイケル・アリアス監督の作品。
公開時からずっと見たい見たいと思っていたのを、
やっとDVDを借りてきました。

*******
自由気ままに日々を暮らす勝人(長瀬智也)に、
ある日、突然つきつけられた余命宣告。それも3日とか。
現実を受け入れられず呆然とするなか、病院で、
7歳のときから不治の病で入院しているという少女、
春海(福田麻由子)に出会う。
天国では「海」の話が流行らしいぜ、という流れで、
海を見たことがない春海を連れて、二人は、
病院の前に停められていた高級オープンカーに勝手に乗りこみ、
海を目指して夜の道を走っていく。だがその高級車は実は…。
*******

海に空に、二人の旅、強い者・弱い者、守る者・守られる者。
町に廃墟に人にギャングマン。
「鉄コン」色があちらこちらに散りばめられた映像。
色とかがやっぱり好き。雰囲気とか空気とか光とかがきれい。

◎行き当たりばったりの旅、余命わずかなロードムービー

行き当たりばったりの旅。
「余命わずか」な二人のロードムービー。

なんだろうな、自分は何をしたいんだっけ?
何をしたくて今まで生きてたんだっけ?
そんな自問自答をつきつけられ、戸惑いつつ、
「明日はないんだから今だけ生きる」ということに価値を置く、
そんなルールのタイムリミットつきの時間のなかに
突如、放り込まれる。

そんなとき、いろいろゴチャゴチャ考えずに、
死ぬまでにしたいこと、今したいことって何なのかなと、
自分にとっては、じゃあ、なんだろうなと。
そんなことを考えさせられる。

「儚くわずかな余命」というタイムリミットが、
長瀬智也と、福田麻由子の空気によって、
夢のなかみたいに現実感なく受け止められて流れていく。
・・・・でも、もし。と。
その感覚がすごく現実的。
どこか他人ごとなタイムリミット。
そんな非現実感のなかで日々をやり過ごしてしまう、
現実の日々。


◎スタッフ・キャスト・チーム

こちらも原作(オリジナル)があるみたいですね。
「Knocking on Heaven’s Door」とかいうドイツ映画。
もともと楽曲からインスピレーションを得て作られた映画のリメイク。

STUDIO4℃は入ってないと思うんだけど、
どことなく鉄コンな感じのするチームワークな気がして。
ニノや田中泯が出てきたり、音楽もPlaidだったり、
オリジナルは、20代か30代の男二人だったのを、
勝人と春海の組み合わせに置きかえたり。

そういうひとつの仕事が、次の仕事に、
蓄積されていって重なっていく・・・みたなの、いいね。なんか。
仕事はチームでやるもの。
情熱を共有し、ともに闘い抜いて、
何かをつくり上げる熱量が欲しい。
そういうチーム仕事をするための情熱とパワーが欲しい。
取り戻したいな・・・なんか・・・いろいろと。
自分をもっと見つめなおさなきゃ。。




【映画:DVD篇⑦】SP野望篇

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SP 野望篇

sp
眠れなかったので、TSUTAYAで借りてきた「SP 野望篇」を。

先日、劇場でFinal Episodeの「SP 革命篇」を先に観て
順序があべこべになっちゃったけど、
その前の作品「野望篇」をDVDで。

冒頭のイントロのシーン。
・・・・あれ?これ知ってる?すでにTVでやってた?
と思って観てたら、そういえば特ダネ!か何かで、
冒頭シーンだけ流してたのを見ただけだったみたい。

ま、それはともかく。

革命篇のときも思ったけど、
こんなに映像を計算しきって創り出すことができるってすごいなーと。
ストーリーも、演出表現も、カメラワークも、何もかも。

例えば長まわしのシーンとか。
以前、是枝監督の映画(妻夫木聡と竹内結子の大正時代のやつ)の
番宣をしていたときとか、あと三谷幸喜の「THE有頂天ホテル」のとき、
長まわしのシーンについて特集してたのを見たことがありますが。

そういうので撮影シーン(メイキング)とか見てると、
役者さんの動き、カメラの動き、とか計算するのとか、
あと画面のなかで観客の視線の注目ポイントの流れの計算とか。
ほんとすげえなと。

SPでも最初のほうの伊達議員のパーティの場面とか、
意味深な長まわしで、不安感を煽る感じのシーンがあって。
そういうのすごい大変そうでもはや想像するだけで発狂しそうというかw、
理解を超越した領域だなーって。
もはや・・・・ネ申。

あと鏡だらけのトイレのシーンとかね。
カメラ映りこまないようにしてるのかなとか、
編集とかでCGで消すのかな??とか。

まあ映画館ではなくDVDで観てたこともあり、
そんなとこをチラチラ考えながら観てました。

あとアクション監督ってやっぱりすげえなあーと。
同じく10月30日公開だった「牙狼」とかでも、
本トそう思いました。
アクションシーンを作るってすごいなーって。

ま、そんなこんなですが。

映像としてすげえすげえと思って観てたんですが、
先に、「革命篇」を観ちゃったせいかな。。。

ストーリー?というか、
流れとしては・・・・、

いやいやいや・・
さすがに、ちとやりすぎじゃねえ?感が。笑

てかもう岡田君の「井上薫」が、
もはやレベルをこえて超人的すぎて。。。苦笑
さすがにチョットついていけないっすよ、みたいな。ww

革命篇のほうがそのあたり、
尾形さんにフォーカスが分散されてたり、
「革命」っていう肝心の事件にクライマックスがあるから、
いい感じに、薫くんの超人ぷりが削ぎ落とされて、
面白かった気がしました。

(尾形さんカッコ良かったし♥ …てそれは関係ないですね、はい。)

【映画:005】阪急電車

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阪急電車 =片道15分の奇跡=

hankyudensha
『フリーター家を買う』の有川浩の、
陽だまりのような温かさが残るほっこりとした小説。
劇団ひとりの『陰日なたに咲く』 を陽だまりにした感じ。
そんな小説の映画化された作品。
公開初日で、観てきました。

*******
宝塚駅から西宮北口駅までを結ぶ片道わずか15分。
そんなローカル線、阪急電車の車内で交差する乗客たちの、
それぞれのほろ苦くもほっこりする物語。
いろいろ抱えている人たちが、すれ違いのなかで、
ちょっとした交わりのなかで前向きな気持ちを取り戻してく・・・。
*******

◎交差するいろいろな女子の物語

小説読んでるときは気づかなかったけど、
これは「女子のいろいろな物語」だったのですね。

すごく良かった!!!
女子の映画だなーと。
めっちゃ泣く。

ひとつひとつのエピソードと言葉に、
すごく胸を締め付けられるような、
切ない涙があふれて止まらないです。
どの世代のエピソードにも。

◎我慢してる涙をちゃんと泣かせてくれる存在

我慢してる涙をちゃんと泣かせてくれる存在って
すごく優しくて素敵だなって。。

映画のなかで、それぞれが、
そんな存在に出会って、
ぎりぎりに張りつめてた気持ちが
ほどける瞬間ごとに、
すごく泣ける。

映画のなかでは阪急電車のなかで、
それぞれそういった存在に出会うわけですけども、
確かにそういう存在って、もしかしたら、
自分の「日常の人間関係」の外の存在なのかも
しれないなって映画を観ながら思いました。

ただ、今の時代、、、

この物語みたいに見ず知らずの人と
そんな触れ合いをするのが難しかったりするし。。
だからみんな(社会)が塞がっていっちゃうのかな…。
とか思いました。

でも身近な人であってもそうでなくても、
そうやって我慢してる張りつめた思いを
スルッと外に出してあげる”一言”って、
他人からもらうものだから…。
だから「そういう一言」をかけられる人に
なりたいな、なれたらいいなって。。

そういう人はたぶん、
自分自身も傷ついたりすることから逃げないで、
いろいろ最後まで考え抜いてる日々があるからこそ、
でもって、常日頃からちゃんと人と向き合ってるからこそ、
すれちがいの人の傷にも上手に触れるんじゃないかなと。。
逃げないで生きていくこと。うーーん、難しいことですよね・・・
でも変わりたいと思う。少しずつでも・・・

◎要領のいい人、そうじゃない人、そして考えるということ。

しかし中谷美紀様の役が自分と同い年の設定だったとは…。
最初の出だしから、なんか同い年ってだけで、
身につまされる思いでした。。

要領がいいタイプと損するタイプ。
まあ損するタイプだからって、
必ずイコール美人っていうわけとは限らないけど(笑)。

でも確かに「そういうタイプ」っているよね、と。
そういう要領よくひょいひょい器用にいけちゃう人を
うらやましく思うときもあるけど、
でも、逆にそういった要領のよさに、
ひょいっと乱されたりしても泣き入らずに、
真正面から向き合う強さとか、
すごくまぶしい。

損する人生を堂々と凛と生き抜く強さは
本当の強さでかっこいいなと。

「損するタイプ」っていう自意識があると、
そのことを言い訳にしてしまいがちだから。
「損するタイプ」である自分に向き合って、
傷つくことをよりも自分の求めることに向かって、
凛と突き進むこと。

なんか自分も、いろいろうわべだけじゃなくて、
ちゃんと考えて生きていかなきゃいけないなと思いました。

まあ…こうして言葉にしてしまうと軽いけども。。ね。。。
本ト、いろいろちゃんと考えなきゃ…

——-
ちょっと最近、
そういった「要領のよさ」だったりに、そういうものに、
疲れだったり疑問を感じたりして悶々と悩む。。
うーん、てか、そんな悩み自体、一種の逃げだったりするのかなぁ・・・。
もやもや・・・

【映画:004】イリュージョニスト

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イリュージョニスト

illusionniste
予告編で観たときに、クレジットに「ジブリ」の名前を見て、
あと、色のトーンとかが好きで、気になってた作品。

******
時代遅れの手品師が、スコットランドの片田舎で、
自分を魔法使いと信じる貧しい少女アリスと出会う。
言葉の通じない二人だったが、追いかけてきたアリスとともに、
都会エジンバラ、で一緒に暮らし始める。
仕事がなかなか見つからず金銭的に苦しいなかでも、
アリスの信じる魔法が解けないようにと無理をする手品師。
しかしアリスも次第に大人になり、恋を知り・・・・
******

◎アニメーションの色と美術

アニメーションの絵がとにかくきれい。というか好き。
動きはディズニー的だけど、色とか背景とかの雰囲気が
STUDIO4℃みたいですごく好みでした。
鉄コン筋クリートとかだと「アジア」の町並みだけど、
あれの欧州バージョンみたいな。ロンドンの街並みとか、
哀愁のある感じですごく色気のある背景美術。

ストーリーのほうは、手品師とアリスが言葉が通じないので、
全編通してほとんど台詞がない。
つきはなされるというか観客に委ねられるというか。
観ている人の、考え方とか、積んできた人生とかによって、
それぞれ受け取り方が違ってくるんだろうなって。
なんか「いのちの食べかた」を見てるときと近い印象。

そういう意味では、DVDとかで手元に置いて、
自分のなかのいろんなタイミングで見返してみたりすると、
そのたびに受け取ったりするものが違ったりするんじゃないかな、
と思うような作品。

◎「今」の自分が感じたこと――「手品師」という仕事

そんななかで、今の自分・・・・でいうと。
仕事について、在りかたとか、生きかたとか、進みかたとか、
そういうのにいろいろと悩んだり迷ったりしてる時期なので。
そんな今の自分にとって身につまされる思いだったのが、
「手品師」という仕事。というか。

仕事をしていて「ウチらは手品師じゃないんですけど?」って
言いたくなるような無茶な要望がよくある。。。
実際によくそう言ったりもしてる。

でもその「手品師」も、魔法使いではなくて、
タネや仕掛けや努力とかがあって夢を見せてるわけで。

無理をしながら夢を見せようとばかりしていたら、
いつか叶えられなくなる現実が出てくるよな…とか。
自分の仕事ともすごく重なったりして。。

しかも。

夢を見せて喜んで欲しかったその相手は、
もしかしたら「自分だから」という理由ではなくて、
「魔法をかけてくれる相手だから」ついてきてるだけ、
だったりすることも、これまたよくある話で。。。

◎「魔法」を介さない”関係力”

魔法(=言うことを叶える)ではなくて、
人として人間味というかその自分自身として、
人を引きつけられて、人とつながるためには
どうしたらいいんだろうなー。って。

相手に喜んでもらうこと、のゴールの先に、
別の自分の願望(要望)があるというのが違うのかな。。

今の自分は、広告の仕事、をしているわけですが、
ユーザーに喜んでもらおうとは思うけど、
その先には「得意先(クライアント)の商売」という別のゴールが必ずある。

そういうのを、いかに要領よくやってやろう、
とのが広告の仕事なのかも……と。

魔法とか手品とか、何かを介して、
人と向きあっている限りはだめなのかもしれないですね。
キッカケというだけでなくて、媒体として、何かが間に存在すると、
温度はお互い届きにくくなる。。

自分の温度を相手に伝えたり、
相手の温度に触れることを恐れちゃだめだよなと。。

セリフのほとんどない「イリュージョニスト」を観ていて、
なんかそういった、今思ったことを、
書き残しておきたくなりました。なんとなく。

いつかまた別のタイミングで、観た自分が、
今自分が感じたことを、読み返せるように・・・。

【映画:wowow篇】ダーリンは外国人

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ダーリンは外国人

darling
はい、どんどんいくよー。
こちらも、3月22日に観た作品。

ダーリンは外国人は、原作のマンガがすごく大好き♥
笑えるしほっこりするし愛があるし。うちの三姉妹、みたいな

ほのぼのマンガの映画化。
「抜かれるなら・・・ドギモがいいよね!」という言語マニア(フェチ?)の
日本語ペラペラ・アメリカ人のトニーを恋人にもつ、

マンガ家志望の女の子、サユリ(井上真央)。
普段は二人のほのぼのする日常だけど、
外国人の彼との恋愛ということで、
いろいろとちょっとしたすれ違いや戸惑いがあったり。。

外国人のトニーと、マンガ家という夢を
お父さんに認めてもらいたくて、 頑張ってるけどすごく焦ってしまう
サユリの気持ちはわかる気がする。

でもそんな焦るサユリを、
マイペースながら、 しっかりとあたたかく見守ってくれて、
包んでくれるトミーの存在がすごくあたたかくて、
観ててすごくほっこり。なんかジーンとする。

あと関係ないけど、 ふたりが住んでる家から駅までの道、の設定で、
ウチの近くの桜道がロケ地で使われているので
(※映画のなかでは桜シーズンじゃないけど)

そういう意味でもちょっと愛着がわきますね。笑

【映画:DVD篇⑥】食堂かたつむり

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食堂かたつむり

katatsumuri
これも観たのは、3月22日で、1ヶ月前ですが。

食堂かたつむり。
王様のブランチで紹介されててこの原作も読んだのですが、
あまり好きではなくて。。なんというか「女子」っぽいというか。。。
手づくり好き女子のメルヘン&ガーリーな願望が詰まってて、
ちょっと砂糖強すぎて甘すぎるお菓子みたいな。。

自分のお店を持つという夢を描いていた倫子が、
男に騙され、夢のために貯めていたお金と”声”を失って、
傷心で、不仲の母と、豚のエルメスの住む故郷の実家に戻り…。
その地で、おばあちゃんに教わったレシピなどをもとに、

1日1組のお客様だけを迎える「食堂かたつむり」を開店する。
……。

まあ苦手というのは、ジュデーム・スープと呼ばれるようになる、
倫子が作ったスープを飲むと恋がうまくいく、という魔法みたいな話。
小説を読んでいたときは、その幸せの魔法がファンタジー過ぎて、
なんだか食傷な感じだったのですが。。

これも映像のチカラで、というか、
文字だけで自分のなかで描く世界より、
”美味しく”コーティングされているというか。

ママのルリコさんが余貴美子っていうナイス・キャスティングとか、
お妾さんのくだりとか、エルメス&ウェディングパーティのくだりとか、
そういうのが作り手の愛がいっぱい詰まってる感じがして、好きでした。
お妾さんのくだり、好きだったな♥

「食べて、祈って、恋をして」を観て以来、

「食べる」っていうことのパワーをすごく感じるのが、
ますますすごくそう感じました!

美味しいものを食べて、
幸せ気分に浸りたくなる作品!(´ ▽` )ノ

【映画:DVD篇⑤】告白

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告白

kokuhaku
DVDで観たのが、3月22日。。
って、もはや1ヶ月以上前ですが。。。

同日に観た「悪人」と、逆軸で、映像演出の面ですごく感動した作品。
もともと「下妻物語」がすごく好きだったので、その中島哲也監督。
CM監督出身の人。原作も読んで、評判もすごいし、ずっとずっと
観たかった作品をやっと。。

とある中学生の教室。
担任の森口先生の独白から物語が始まる。
その告白は、シングルマザーの彼女の幼い愛娘が、
事故死とされているのが、実は彼女の教え子に殺された事件である、
というもの。教室のなかにいるその犯人の生徒をA、Bと呼び、
彼女の告白は続く。次第に生徒たちのなかで、A、Bは特定され…。
そしてその告白のあと、森口先生は教師の職を退くが、
淡々と彼女の「復讐」は綿密に進行していく。

「悪人」も「告白」も両方とも原作を読んでから映画を観て、
「悪人」のほうは原作から感じた世界観の再現力に驚いたのですが、
「告白」のほうは、逆に作りこまれた映像演出という仕事のチカラを
感じた作品でした。。。
正直なところ、「告白」の原作を読んだとき、まわりの言う、
怖い怖いという感覚があまりピンときてなかったのですが・・・。

映画を観たら、森口先生の「告白」の本当の意味がわかって、
すごくすごく怖かった。。。
誰かのフィルタを通すことでみえてくるもの、
そういうのが「演出」の仕事なのかもしれないなって。。。
しかもあの「問題作」と言われる内容とテーマを、
あんな奇抜な演出にして、なおかつ作品としてまとめあげて、
すごくすごく惹きつけられて、心の底まで掴まれるような感じで。
そして実際に、いろんな受賞というだけでなくて、
興業という意味でも、すごく実績をあげて。。。

作品としてのチカラに、とにかく圧倒された作品でした。

最後の「なんてね」の言葉に血が凍ります。
どこにかけられた意味だったんだろう。。

【映画:003】 SP革命篇

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休日出勤で、午前中から打ち合わせ。
そのあと会社戻ってサクッと帰るつもりが、意外と時間かかってしまって、
帰り際にちょうど良い時間だったのが、18:40~@六本木ヒルズ。
ということで見てきました、「SP革命篇」!!!!

sp

ん??

あれですね、Webだと、ジャニーズタレントは、
ちょいちょい写真をイラスト加工して使われることがあるけど、、
このビジュアルは堤真一のほうが微妙なイラストっぽいですね。。
ま、そんなことは、どうでもいいんですが。

SP革命篇。

いやぁーーーーーーーーーかっこよかった!!!!!

ドラマ篇が始まった頃は、たしか岡田君に夢中で、
もうキュンキュンしながら見ていた記憶がありますが。
そんな中で、途中からは真木よう子、かわいいーーー♥♥♥
神!!てな感じになって。

でもって映画篇(革命篇)は、それにさらに、
尾形しゃんww(堤真一)がほんともう、
さらにカッコよかったーーー。
自分の信念に向かって力強く進み、
チームへの強い信頼。
とにかく強さを感じた。
こんな時期だからなんですかね、
「強さ」がすごくかっこよく見える。

映画全体としては、
「ストーリーがすごく練られてて膝をうつ!」、っていうのではないけど、
アクションシーンと、クライマックスへの盛り上がりが、
やっぱりすごい!!かっこいい!!!!

例えるなら、歌詞がよくて感動する曲ていうより、
メロディというか曲がよくて感動する曲って感じの映画。
(音楽はあまり詳しくないしそんな好きってわけじゃないけどね)

例えば最初のイントロとか。
平和を描くなかに、権力者と弱者と、表舞台と舞台裏と、
入り混じってだんだんと不穏な「その時」に近づいていく感じ。
だんだんとそういう空気が作られていって、観客が引き込まれて。

笑いありで、緩急つけつつ、2時間近くもの時間、
観客の集中力を切らさず惹きつけてくる映像。

そんなのが作れる人がいるんですもんね。。
すごい・・・・って。なんかしみじみ思いました。
音楽のチカラもすごいよね。
いい曲とかは特にそんなに深い興味はないほうだけど、
物語を演出する音楽っていうのはすごいなって思うです。

ザ・エンターテイメントだなっていう作品!
こういうの作れるのってホントすごい!!!!

【映画:DVD篇④】悪人

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悪人

akunin
映画化されたのを知って小説を読み、
日本アカデミー賞で、主演・助演・音楽と5冠を制したと聞いて、
映画もやっぱり観たいと思っていた作品。ようやくDVDで。

博多から少し離れた山奥のカーブで、
遺体で発見された保険外交員のOL(満島ひかり)。
第1容疑者で疑われたのは大学生(岡田将生)だったが、
次第に、被害者が出会系サイトで出会っていた、
長崎の建設作業員・清水祐一(妻夫木聡)が容疑者として浮上。

そんな頃、その清水祐一のもとに1通のメール。
佐賀の紳士服で働く女性店員・光代(深津絵里)からで、
これも、以前出会系サイトでメールをやりとりをしていた相手。
待ち合わせて、出会い、お互いに思いを寄せ合うようになるも、
「自分は人を殺した」という祐一の告白から、
二人の逃避行が始まる…。

助演男優賞に、被害者・父役の柄本明。
助演女優賞に、加害者・祖母役の樹木希林。

#音楽の久石譲は、(たまたま・・・本当にたまたま)
wowowで「ツインピークス」を観た直後だった私は、
ちょっと・・いやだいぶかな、似てるような気がしているんですが。
あれ…気のせいかな。。今週のツインピークスでチェックしてみます。
と。話はそれましたが・・・・。


◎映像での再現性

小説の世界観に対する、映像への再現性がすごいなと。
次に書くけど「告白」と真逆ですごい。妻夫木くんは、少しイメージと
違うかなと思ったけどあまり気にならないぐらい。小説を読んでいて、
頭に浮かんでた映像そのままが画面のなかに表現されているんじゃないかと
錯覚するような。もはや多少は観る前にCMとかで流れる映像に、
自分のイメージが上書きされている部分もあるのかもしれないけど。

それに、他で借りたDVDの新作紹介で、
「悪人」の予告映像何回も観たのですが、その切り取り方もすごい。
観る前は見たくなるし、観たあともなんだか思い出して迫力に圧倒される。
でも全てを切り出してるわけじゃない。それほど本編の濃度が濃いのかも。

ストーリー上は脇役だけども、柄本明、樹木希林もすごい。
あと若手で、被害者、容疑者の大学生、大学生の友人である、
満島ひかり、岡田将生、永山絢斗(瑛太弟)もすごく良かった。

◎誰が「弱者」で、そして何が「強さ」なのか

「悪人」というタイトルが、なにげにずっと引っかかっていて。
個人的には、善悪を二極だけでしかみない「悪人」という言葉は
好きではないのですが。それをあえて使っている感じで。
ただ小説では、それを説教くさく語っているような気がして(勘違いかも?)
なんとなく「悪人」という言葉のうまく消化できないままだったのですが、
映画を観ていると、「悪人」という言葉にひっぱられて、
「弱者」という存在感がすごく際立っていたような気がしました。

被害者が弱者なのか…
過去に傷つき追い込まれた加害者が弱者なのか…
大切な人を失って自分を責めてしまう者が弱者なのか…
マスコミにさらされる加害者家族が弱者なのか…
“孤独”という切り口で語られてしまう現代人がみな弱者なのか…
表層的なところを切り取って報道してしまうマスコミがあるいは弱者なのか…
自分の弱みを晒さないよう怯えて虚栄する者が弱者なのか…

「弱さ」…孤独っていう弱さ、すがりたくなる弱さ、
虚栄してしまう弱さ、マスコミという弱さ。
・・・でもそうした弱さの先の極限にこそ、
”本当の強さ”が存在しているような。。

被害者・父の言葉。
「あんた大切な人はおるね?今の世の中、大切な人がおらん人間が多すぎる」。
もしかしたら自分の弱さの先に、大切にすべき存在・価値観とかがあるのかもなぁと。
日々の日常の中で、軽々しく、ごまかしてしまいがち…だったりするんですけどね。

◎目指すものへの粘り

日本アカデミー賞の受賞のとき、柄本明が、
「俳優やっておりますが、賞を頂くのはそういう作品に巡り合わなければ頂けない。
素晴らしい脚本、共演者、監督、スタッフの巡り会わせがある。
(李相日監督は)しつこい監督でございました。本当にしつこい監督でございました。
そういう監督の存在を待ち望んでいた僕がいました」と語ったそうだけど、
これだけ揃いもそろって俳優さんもよかったし、
そういった演技も世界も含めて映像に入り込めて浸りきれるのは、
監督のもつイメージの強さと、そこにたどりつく粘りや執念から生まれるものなのかなと。。

自分たちのデザイン(制作)の仕事とかも、やっぱりどれだけ、
イメージするものへ粘れるかというのがあるので、
いろいろ考えさせられますね。。。
特に自分は、自身で手を動かす職種じゃないだけに、
現場のスタッフに気を遣ってしまって、まあいいかと、
「できる部分まで」といった無理をさせない方向で、
処理やコントロールをしてしまいがち。
でも結局それは、いい子ちゃんで思われたいエゴで、
実は結果的には作品もスタッフもダメにしてしまう姿勢なんじゃないかなと。。。
プロデューサの情熱が、現場を動かすほどの力を持つなら、
細かい作業や質について粘っても良いのかもしれない、というか、
粘らなきゃいけないのかもしれない。。

粘れないのは情熱がないからじゃなくてビジョンがないから

ゴールとなるビジョンを持って、ぶれずにその一点を見続けて、
そこへの情熱で現場をリードしていく、ようなプロデューサになりたいです。

「ぶれない軸」探しの旅、、。
終わりなき旅ですな。。

ま、映画からはずれてしまったけど、
そういった映像づくりへの気迫とか、
そういうものに引き込まれる作品でした。

【映画:DVD篇③】ハナミズキ

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ハナミズキ

hanami
■ハナミズキ

「恋空」のガッキーにはまりまくった派としては、
ハナミズキは、少し物足りないような気もしていたので、
期待せずに観たのですが……。映画は、でも、やっぱり、
観るときの心境とかに大きく左右されるものですね。。

北海道の海辺の田舎町。
早稲田大を目指す受験生・紗枝(新垣結衣)と、
同じ高校3年生で漁師をめざす康平(生田斗真)の、
淡い恋から始まる10年ごしの切ない恋物語。

早稲田受験に、見事合格し、東京で一人暮らしを始める紗枝。
康平との遠距離恋愛のなか、新たな早稲田大学での新生活のなかで、
フォトジャーナリストだった亡・父親に面影が重なる北見先輩(向井理)と
出会う。紗枝と康平、と北見先輩。遠距離の切なさも絡み、
その三角関係は、だんだん微妙なバランスになっていく…。

◎見る側の心境による感傷

たぶんいつもならスルーしてしまうようなサヨナラのシーンが、
なんだかことさら切なく思えたり。

NYで働く紗枝の姿に、自分も英語圏で働きたいな、と思ったり。
(私の場合、働きたいのはロンドンだけど…)

そういう全体の恋のストーリーにというより、
自分の”今現在の心境”に寄せたポイント・ポイントで、
なんだかいろいろと(勝手に共感して)感じ入ってしまうシーンが、
多かったです。・・・ま、映画とか小説って意外とそういうものですよね。

トータルとしては……個人的には、
北海道訛りがなんだか違和感あるような気がして(気のせいかもだけど)
そっちに気になってストーリーへの集中度がちょっと途切れ気味でしたが。

まあ、でも、なんといっても。
高校生はいいですな!
ほんと。青春だなと。

あとカナダに住んでいたことがあったのと、
(ちなみに幼い頃に覚えてないけどNYの近くに住んでたことも)
両親が北海道出身なので、なんだか、土地的な縁が多かったかな。
あと高校まで早稲田の近くに住んでたし(受験は落ちたけどw)。

【映画:DVD篇②】オカンの嫁入り

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オカンの嫁入り

okan
ある夜、オカン(大竹しのぶ)が酔いつぶれて、
連れ帰ってきた金髪リーゼントの板前兄ちゃんのケンちゃん(桐谷健太)。

そんな2人を深夜に介抱して、翌朝、ご機嫌ななめの娘・月子(宮崎あおい)は、
オカンから「ケンちゃんからのプロポーズを受けることにしました」と
聞いてさらにびっくり。寝耳に水な、月子、ブチギレ。

というイントロから始まる、
大阪下町の人情ストーリー。

“陽”なキャラクターの陽子さん、大竹しのぶに、
“陰”なキャラクターの月子ちゃん、宮崎あおい。
対照的な母娘。
そこに、派手な見かけと裏腹に、
心優しく穏やかなケンちゃんが参加。

でも、それぞれに、いろいろを抱えていて・・・。

そんなこんなの心あったまるほっこりストーリーだけど、
映像もなんだかすごく丁寧で、素敵な映画でした。
大竹しのぶも相変わらず素敵だけど、
宮崎あおいは本当にかわいいなあーと。
あんなにも、笑顔と、しかめっつらが、
可愛い子はそういないよね!!笑

映像もストーリーも丁寧で、
大阪弁もほっこりとして、
心地良い映画♡
しかも大竹しのぶ×宮崎あおい。
ただのほっこりストーリーだけで終わることもなく。
じーんと染みる感じの切ないエピソード。

大好きです。

【映画:DVD篇①】君に届け

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君に届け

kimitodo
地震による自宅勤務指令。ということで借りてきたDVDの1つですが。
まあ100本ノック・・・・は、映画館の映画で。と思っていたので番外編。
ただレビューを書く練習という意味では、カウントすることに。

原作は少女マンガ。

ティーンに流行ってるらしい( ←という言い方がもうすでになんか・・・苦笑)
という流れで、「しゃべくり007」に出てたSEVENTEENモデルが紹介してて
知った。のが会社にあったので勝手にお借りして読んだら、はまるはまる!
もう号泣。・・・・・とか思ってたら、次々に、現職場でも、前職場でも、
同じようにはまっている人続出!!
しかもティーンじゃなくて私と同じアラサーアラフォー世代。
しかも高男子率!!!!笑

そんな破壊力のある少女マンガ『君に届け』の映画化。

また雰囲気的に、主人公に多部ちゃんがぴったりなんだなー。
三浦春馬くんは、まあまあかな、でも爽やかだしいいかな、とか。
だいぶ上目線でキャスティング見ながらにやにや。
もうそんな時点でなんだか。。。
そんなんで、いいのか、俺。。アラサー女子32歳(Pд`q。)

というのは置いておいて。
ま、そんなアラサー男女でも楽しめるっていうことですよ。要するに。うん。
そんなこんな胸キュン必至!!

◎サダ子が健気すぎる

爽子という名前なのに、ロングな黒髪と、
おとなしい(ちょっと怖い) 雰囲気から「サダ子」というあだ名の女の子。
だけど本当はとっても心優しくて純粋で素直な女の子。
一方「爽やかな人気者男子」の代名詞みたいな、
”ザ・少女マンガ王子”な、風早くん。
普通、少女マンガといえば、片想いが王道ですが、(え?そこがすでにshowa??)
ここは珍しい ”両想い”ストーリー。両想いなのにすれ違い。ww

なぜかというと、サダ子は、「自分デフォルト避けられている」設定なので、
まさかまさか、あの人気者の風早くんが自分のことを好きなんて、
1ミリも、いや1マイクロも気づかない。思いもしない。発想すらない。状態。
なのでせっかくの風早くんの、まさかの王子様からの”恋心”が、
ことごとく「爽やかな親切」でかたづけられていく。笑

ま、そんなすれ違いの恋ものがたりですけども、
マンガ同様、サダ子が健気すぎるんですよね。

アニメはマンガの、ちょっとした小ネタ(ギャグ)を引きずるので、
間とか微妙で、こそばゆい感じもあったりするようですが、
そこはきちんと実写ということで、練り直された演出。

なので、ぜーんぜん無問題。(b´∀`)ネッ!
安心して、淡くてけなげな恋物語に浸って、おk♡

◎キャストがぴったりすぎる

なんかね、ちづも、やのちんも、龍も、キャスティングがぴったりな感じ。
やのちんは、GANTZの岸本恵の夏菜ちゃん。くるみちゃんも、ぴったり。
原作に愛があるキャスティング・演出だなーと思ったりしたんですが、
みなさんの感想はどうでしょうね。

タレントのスケジュールだったり大人の事情によるキャスティングというより、
世界観を大事にしたキャスティングっていう感じがちょっとしました。

もういいよねー高校生とか!!!!
素敵すぎるよ!楽しいでしょうよ!キュンキュンするよ!!笑

という、ほの甘い、
胸キュン♡チャージしたいときにおすすめ。
(ただし心に余力あるときに。あくまで少女マンガ全開の世界なのでw)

【映画:002】 英国王のスピーチ

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英国王のスピーチ

kings-speech
こちらもアカデミー賞発表前夜に観に行きました。
なのでだいぶ書くのが遅くなってしまいましたが・・・・。

最初に個人的な言い訳 をしますと、
前日、あまり寝てなくて寝不足で・・・。にも関わらずビールを片手に
観てしまったので・・・・・もんのすごい睡魔と闘っておりまして。。
そして正直、クライマックスのスピーチもだいぶウトウトとしてしまったという・・・。
まさかのMOTTAINAI鑑賞スタイルだったわけですが。。。

なので、ほんともう感想とか書く資格とかないんですけども。
でもせっかく観たので、おそるおそる書きます。笑
(100本ノックだし・・)

でもねでもね、だいぶ説得力ないかもですが、
でもね、それはもう、とっっっても素敵でチャーミングな映画でした。
これはほんと。 間違いないっす。

◎内気な王に共感

個人的には・・・というところですが、言いたいことがあっても、
うまく人に届くように伝えられない癖なので、内気な英国王の悩みには、
とても共感。(だからこそ最後の感動のスピーチの部分、
ちゃんと起きてて集中して聞いておくべきでしたが。。。 orz)

責任の重さと、期待に応えたい気持ちと、うまくいかないもどかしさ。
いらだちと、悲しみと、失望と、落ち込みと・・・・そして妻の愛。
そういう細かい機微がていねいに織り交ぜられていながらの、
コメディ劇。それも、すごくチャーミングな。

映画全体としては笑いも散りばめられているけど、
チャーミングですっとんきょうで動な感じの”ドクター”に対して、
英国王は、寡黙で誠実。愛にあふれてて静な感じ。
その英国王が、おおまじめにその滑稽な”治療”にとりくむ姿勢が、
本当になんともチャーミング♡

◎おちゃめなドクター

そしてやっぱりなんといってもおちゃめなドクター。
荒唐無稽でつかみどころがなく、それでいて、軸があるドクター。

この映画を見るちょっと前に、「自分のぶれない軸があるか?」みたいな本を
読んでいたので、自分自身の軸ってなんだろう ?って思いながら観ると、
このチャーミングなドクター、まあ軸がぶれません。(笑)

相手が英国王だろうとなんだろうと、
患者である以上は、俺の患者。治療方針にはしたがってもらう、
というスタンス。・・・・・でもだからこそ、その軸がぶれないからこそ、
相手をガッチリ受け止められる安定感があるんだろうなと。
そういう安定感をもって、向い合い、受け止めるっていうことで、
世の中の「病」のおおかたは「治療」できるんじゃないかな。って。

なんとなくそんなことを思ったりしました。

◎監督賞

そういう意味ではアカデミー賞で監督賞も受賞していましたが、
イギリスの現役女王陛下の父上を題材に、こんなにも(ラブリーだけど)
笑いのあるコメディを撮ったという監督。若いんだよね、確か。
でも監督にも、きっと伝えたい何か、「ぶれない軸」があったからこそ、
こういうあたたかい愛にあふれた映画ができたんだろうなと。

あ、あと、クイーン(妻)も素敵でした。
あきらめていた英国王が、やけくそになって持ち帰ったレコードを聴くシーン。
その瞬間に、すごく小さな小さなキラキラする希望のかけらを見つけるシーン。
そこでの二人が愛おしすぎる素敵なシーンでした。
あの場面がとても印象的だったな。

愛は勝つ!ですね。。じーん。(T_T)

【映画:001】 ソーシャル・ネットワーク

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ソーシャル・ネットワーク

socialnetwork
観てから書くのだいぶ遅くなっちゃったけど。。。

アカデミー賞発表の前夜に、話題だった
『ソーシャルネットワーク』『英国王のスピーチ』を2本だてで観てきました。

Web(IT)の仕事・世界にどっぷりな身としては、
あの冒頭のノリとスピードとアドレナリン満載の空気につられて、
ひたすらドキドキと興奮しっぱなしでした。

1分1秒でも、速くサービスをリリース(公開)したものが、勝者。
1分1秒でも、相手に出遅れれば、敗者。
そういったスピードフルスロットルの世界のなかで、
自分の打ち込むコードによって、プログラムやサービスが、
次々と画面のなかで動き始め、命が吹き込まれていくという感動。

ものを作りという単純なわくわく感(アドレナリン)に、
スピード感という増強剤(ドーピング)が加わった感じの、
あの高揚感。そういう高揚感に私たちは中毒化してるんだと思う。
そのテンションが、すごく伝わってきた。
特に「交際ステータス」のアイディアを思いついて、いてもたってもいられず、
マークが雪の中サンダルで転びそうになりながら走ってくシーンとか。
そういうまわりが見えなくなるような「夢中」になる感じ。巨大なおもちゃ。

そういう巨大なおもちゃに夢中なおたくITキッズたちが、
資本(投資)主義の凶暴な暴風雨のなかに飲み込まれていく。
荒波をうまくのりこなし、”宝島”にたどりついたようにみえても、
同時に失ってしまうものもある。みたいな。

(あ、全然そんなグーニーズ的な映画じゃないんだけどね。。。ま、比喩として。)

この映画はアカデミー賞で「脚色賞」なるものを受賞していました。
なので映画から受け取る、友情とか思いだったり切なさだったりとかは、
まあ実際のfacebook創業者たちのリアルなドラマとは、だいぶかけはなれた、
仕立て上げられた”美しい物語”なのかもしれないけれどね。

ま、とにもかくにも、そんなことより、
個人的にはCFOのアルゴリズム王子に、
もう胸きゅん♡でした。

要チェックやで!笑

(そこ結論…!??)

『ソーシャル・ネットワーク』

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そして2本目。『ソーシャル・ネットワーク』

socialnetwork
もう終始ひたすら興奮しっぱなし!!!

特に冒頭のシーン。ハッキング祭り。
ふられた腹いせに酔いながら、ハッキングコードを書きまくるとこに萌えw
しかもそこにやってきた友人が、サラサラっとアルゴリズムを書いちゃうw
もうほんと、しびれっぱなし!!!!
ワクワクと高揚感MAXで、ひたすらドキドキしっぱなし。

まあ、もちろん友人の裏切りとか、そういうストーリーの上で、
アルゴリズム王子(←もうカッコ良くてぞっこん♡笑)が疎外感を感じるとことか、
切なくて泣いたりするシーンもあったけど、 でも全体的には、
ずーっとアドレナリン大放出で、わくわくドキドキ!

てゆーか、
マークも、ショーン(ナップスター王子)も、
アルゴリズム王子も(名前が覚えられんw)も、
みんな本当に天才でかっこいい。しびれる。

マークもショーンも、子どもじみてやんちゃな天才だっただけで、
資本主義の狂気が、インターネットの加速度スピードによって、
狂乱的に祀り上がってしまっただけで、おかしいのは創業者たちじゃなくて
世の中だと思うわけです。

まあいずれにしても。

あの冒頭シーンみたいなアドレナリン出まくりな感じ。
あの高揚感ってたまらんのですよね。

あとマークが、「交際ステータス」を思いついて、雪のなか走りだしていく
シーンとかはなんかすごい気持ち分かる。寝食・何もかも忘れて、
思いついたことを実装したくて、一秒たりとも、じっとしていられない感じ。

そして、くれぐれも、
アルゴリズム王子がかっこよかったです。(*´∀`*)ノ

『英国王のスピーチ』

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明日アカデミー賞発表ということで。
その前にということで。
『英国王のスピーチ』と『ソーシャルネットワーク』を
2本立てで観にいく。

まずは、英国王のスピーチ。

kings-speech
ちょいと寝不足だったのと、
それに加えてビールを飲みながらだったのとで、
ちょっと(だいぶ?)うとうとしてましたが…ww

楽しかったーーー!!( ´ ▽ ` )ノ

英国王も、妃殿下も、いい感じだったのですが、
なんといっても、あのオーストラリアの「ドクター」のおじいちゃんが
もう、とってもラブリー♡♡♡で良かった!!

いちばんキュンときたシーンは、持ち帰ったレコードを聞くシーン。
あの絶望のなかで希望の光を見つける、切ない高揚感が、
なんとも愛おしい・・くて、胸きゅんです。

それに最近読んだ本の影響もあり、
やっぱりぶれない軸っていうのが、
大事なことだなとあらためて。

ぶれない軸、すなわち、
「自分らしさ」というか「自分のペース」というか。
そういうのを崩さない人がやっぱり強い。

自分自身を信じる強さがあるからかな。
そしてそうなりたいと、最近、そういうのを、
すごく強く思う今日この頃。

自分自身に対してもちゃんと向きあって、自分に自信を持って、
まわりの人とも、自分のペースでちゃんと向き合える人間になりたい。

ぶれない強さを持ちたいです!!

GANTZ

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昨日GANTZを見てきました。

GANTZ
ニノ祭りわーい!( ´ ▽ ` )ノ …という感想はさておき。笑

# ていうかあれ、ダブル主演ってことになってるけど、
# 事務所パワーなのか完全にニノ主演っていう感じっすね。w
#  しかも松ケンは「加藤」だったけど、
# ニノは「計ちゃん」ってよりニノだったwww
#  ま、そこがまた良し♡なわけですが。笑


で、まー、ニノに集中するために(笑)、
先に原作見てから行ったわけですが。
いや、まーそれだけじゃなく原作知った上で
映像化の技術とかを堪能したかったのもあったけどね・・・。

で、原作からいろいろと変えて
オリジナルな部分を盛りこんでいる点について。

例えば原作に余韻というか余白がある場合で、
愛着がある制作者が、自分なりの解釈を入れたくて
アレンジしちゃう場合。

正直、押し付けがましい印象を受けちゃって見たのを後悔する。

個人的には東野圭吾、秘密とか幻夜とかが残念。
原作が大好きなだけに。(映画版の白夜行もあまりみたくない感じ・・)

でも逆に、映画にする上での2時間っていう尺だったり、
そのために必要となってくる「わかりやすさ」だったり、
(だって映画はマンガみたいにあまり読み返しながら見れないし…)
あとは撮影、予算、現場、キャストに関するさまざま事情だったり。。。

そういう数多くの制限のなかで、
「取捨選択」されていくことによるアレンジの場合、
なんでこの設定に変えたんだろうとか考えるのが好き。
いろいろが削ぎ落とされて見えてきやすくなったテーマみたいなのを
伝える工夫みたいなのがその「アレンジ」に込められてる気がして
そういう風に見るのが楽しいなと。
特に追加されたオリジナル部分の意味とか。
なんであえてここをこういう風にしたんだろう、とか。

GANTZはそういう意味でも面白かったし後編が楽しみ。

山田孝之が好きなので、そういう意味でも!

かっこいいね山田君!

(東野圭吾も「手紙」は良かったな。原作見てなくて映画だけだけど)

『大奥』見たった♥

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昨日、とあるサイトのゲームコンテンツの公開して、
メルマガ配信して、twitterでお知らせつぶやいて、
いろいろ神経つかったら、もうぐったり・・・・。
といったところで、ふと時計を見たら20時半過ぎ。

ん・・・・?

これは映画とか行けちゃうんじゃね?
ということで急遽!六本木ヒルズまでダッシュして(嘘)、
『男女逆転 大奥』を観てきました―――――――――♥♥♥
やっほう!

ooku
いやあ・・・めくるめく、ニノ祭り!!笑

し、幸せすぎる!

前半は、ジャニーズのPV映像か?というぐらい、男子パラダイスでしたが、
後半、吉宗公の柴咲コウが出てきたあたりからは、普通に、
映画『大奥』として、 楽しめました。柴咲コウの吉宗はかなりハマってる!
あと和久井映見も良かったですね、あいかわらず。

いやーでもね。ま、なにはともあれ、
なんだかんだいってもニノ、なわけですよ。

和服かっこいい!袴かっこいい!!!
大奥入りする前の、髷を結う前のほうが好きですが。
で、また切ない演技とかするニノ!
ぐぬぬぬぬ・・・
かっこいいす。

ということで不安になるぐらいガラガラの映画館で、
ビール片手にスクリーンに釘付けになって、
キュンキュンしてる31歳女子のおひとり様コース。

いろいろ心配なことは尽きないですが・・・・・。
貸切気分で、目をたっっっぷりと保養してきました♥

『食べて、祈って、恋をして』

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日曜日は、高校時代の親友と久しぶりに会いまして。
六本木ヒルズでランチして、映画を観てきました。

食べて、祈って、恋をして

tabete

ジュリア・ロバーツ主演の、
悩めるアラサー(アラフォー?)が、
自分を取り戻すべく、イタリア・インド・バリと旅をして、
見つめ直していくという話。

※二宮和也主演の『大奥』も見たかったのでだいぶ迷いましたが。笑

沖縄に旅をして、
なんとなく自分の今を省みて、
仕事とか生き方とか、そういうのをふと、
足をとめてぼんやり考えてみたい時期だったので、
なんか色々と、気持ちがリンクする部分はありました。

まあ結論的には、
私と、リズ(ジュリア・ロバーツ)との相違点が多すぎたので、
うんうん!と無条件に共感する感じではなかったけど・・・・。

既婚じゃないし、自分探すって言って旅に出たいわけでもないし、
結婚と恋に破れて自分がぽっかり空虚感になる、とかでもないし。
(というより、私の空虚感は、むしろそれ以前の問題。笑)

でも、なんかしみじみ、納得感があったのがタイトル。

食べて→ 祈って → 恋をして。
eat  ・・・ pray ・・・ love.

という順番。
人が何かを、自分自身を取り戻すために、
または、空虚感におそわれた自分自身を満たすために、
しなければいけないこと(行動)の順番は、
食べる・考える・恋をする、っていうことなのかも
しれないなーというのが、なんだか妙に納得。

でもって最後(いちばん重要な最後に到達するもの)は、
恋なんですね・・・・と。
うーん、まあそこだけが結論なのかね…?
という気も、ひねくれた感想もなくはないですが。

でもシーンの中の、台詞のひとつ、ひとつに、
いろいろなメッセージ がこめられている気がして、
できたら自分がもっと余力があるときに、(祈りフェーズに入れたとき)
なんかもうちょっと時間をかけてゆっくり、ひとつひとつの言葉を紐解きながら、
ぼんやり改めて見直して、考えてみたりしたいなと。

そんな感じで思う映画でした。

そしてなによりやっぱり、
イタリア・インド・バリの景色がとにかくキレイでした!!!

また旅したい!!!

アバター@IMAX3D

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遅ればせながら、評判のアバターを見てきました!
いろいろ種類あるなかで、もっともいいというIMAX3Dを求めて、
はるばる川崎まで! しかも吹替版、朝11時から。早!!

avatar
でも良かったです。IMAX3D。
高校の親友がチケット予約をガッチリやってくれていて前もって、
早めに映画館にはついてたんですが、なにか飲み物買ったりしてたら
(すごい混んでて)遅くなってしまって 席についたのは、始まって10分後。

最初、勘違いしてて、「へーー予告も3Dとは無駄に贅沢!!」とか思って
たらすでに映画始まってたし・・という。。なので最初のほう、全然、
ストーリーを追ってなかった。汗

でもやっぱり、3Dだと、重力を感じますね!!
CGで描いてる部分はそうでもないけど、意外に、人物が戦闘機に乗り込もうと
するシーンとか、普通に足腰に力入れてっていう身体感覚がイメージされる感じ。
あと、アバターが保存?されているケースとか、そういう室内空間のほうが、
対象物とかが多いせいか、なんかすごい遠近感があって、
すごい、すごい、3Dすげーー!と感じました。すごい!

で、まあストーリーは追うな触れるなと、どのレビューにも書いてあったのですが…。
なんだかちょっと悲しい気分だったので、書いちゃうよ。
いろいろ言いたいこと盛りだくさんだけど、大きくは2つですね。

・「ジブリ(もののけ、ナウシカ)好きな人には良いと思いますー」
というレビューが多かったんですが・・・・いや、むしろそう思うのは、
ジブリ好きじゃない人の感想だってことがわかった。。。
当のジブリ好きから見ると、違う違うまったく違うよ!って。

・これだけの迫力(臨場感)で、人の殺し合いは見たくないな、って。
結局、戦い(戦争)を描いているのは、臨場感あればあるほど、
逆につらくなるっす。

以下、ネタバレ盛りだくさん(&毒舌)なので、白字にしてみます。
読みたい方がいたら、行選択 で反転してくださいませ。


まず、、、お金持ちは、ハリウッド様様は、
人の作品を欲しいままに自分のものにしちゃっても良いのですね。。
という、、なんだろう、、虚無感みたいな。
つか、、
ガンシップっていう言葉が出てきたとき、
もしかしたら吹替えだから、和訳ミスなのかもしれないけど、
思わず悔し涙が出てきた。ガンシップはそんなんじゃないって。
確かにナウシカが、「風を切り裂いて進むガンシップより、
風に乗って飛ぶメーヴェが好き」というセリフがあるけど。
風を切り裂くガンシップだって、そんな殺戮のための船じゃない。


すごく悲しかったです。

しかも、、、何あれ。動物たちがまるでマシンのよう。。
ナウシカのカイにクイ(トリウマ)だって、
もののけ姫の山犬、ヤックル、シシ神 だって、
人間のための道具ではない。
それぞれに命(意思)があって、気のままに生きて、
たまたまそれが人間の近くだったりするだけ。


あんな変なコネクタで接続されて、勝手に1対1でパートナーにされて、
マシン(乗り物)として利用されるようなものじゃない。
しかもあの鳥。主人公は途中でさらに上のグレードの鳥と、
「絆」を結ぶけど、1対1じゃなかったのかよ!てね。
one to oneの関係を強いるのは、動物側だけ?と。
(ナヴィ側は、鳥やらウマやらいろいろ絆ってるわけで)


で、あたかも、サンやナウシカのように、
ネイティリは振舞っているけど、、、自分が殺した獣には、
なんか呪文をいうけど、人類に対しては殺して平然としている。
根本がまったく違う。なんだあれ。
しかも、なんですか?
ありがとう、的な呪文。


そもそもお前のための死ではなく、
自然の摂理のための死だろう、食物連鎖のなかでは。
なんだか釈然としない。。


んで主役の方ね。
あっさりナヴィ側に溶け込むのは良いにしても、なぜか人類を敵視。
アシタカは苦悩し、人であることを放棄せずに、自然と寄り添っていこうと
心を決めるのに、人っていうジャンルが悪いんだもーん、僕は悪くないんだもーん、
僕は今ナヴィ(アバター)だもーーん。て。


私がいちばん見ていて涙が出たのは、
大佐のシーン。悪いのがいるとしたら(本当に?という信じがたい設定だけど)、
戦争が起ころうがキロ20億の鉱物をGETせよ、という利益だけ追求する株主。
もしくは資本主義の奴隷みたいな考え方。


でもそれもそういう組織(社会)に属している身として、職務をまっとうしようと、
している人たちの話なわけで。軍隊は嫌だし殺すのを正当化する職業なんて
まっぴらだけど、、、でも自分の部下たちとミッションを守ろうとしているだけで
それに邁進して命まで懸けている大佐を、 殺すことが正義と、矢を射るネイティリ。
しかも1本だけでなく、2本も。ひどい。。


人が殺され、ナヴィが残ることが、ハッピーエンド、という話でした。

ていうか作ってる自分、みている自分は、何?
ナヴィという架空の存在に感情移入して、敵視している「人類」が
悪いんだそうだそうだ、(ナヴィ側に感情移入している)俺は悪くないんだ!
という心理状態を押し付けられている感じがして、なんだか気持ちが悪かった。


ハリウッド映画は、やっぱり、「死ぬための役(敵役)」が、
まったくの影も、背景もなく人生もなく、殺戮されて描かれていくのが、
やっぱりなんか苦手です。のちのストーリー展開上、仕方ないのかも
しれないけど、主役がパートナー(?)の鳥と絆を結ぶところ。
レイプにしか見えなくて、見ていて苦しいシーン。。。


んで、なんとかっていう最強の鳥に乗っていること(=肩書・ラベル・アイコン)が
あることが、他のナヴィ族の説得の根拠って、なんて希薄な展開・・・・。
結局、肩書主義、権力主義、支配主義のなかで、
おままごとのようにジブリのパクリ的表現で、
ジブリ的なメッセージを語ったつもりになっている、、、といった印象でした。


いやーまあ単純に。
結局のところは期待をしすぎた、っていうだけなんですけどね。
ただ単に普通に見りゃよかったんじゃん?ていう。
ほらーそんな期待すんなって言ったじゃん?
もーなに熱くなってるのよ?自業自得じゃん?
という感じなんですけどね。。。
でも、ま、つい、ジブリ的なエッセンスが入ってると、、つい、ね。

まあでも、ほんと、IMAX3Dは良かったのは事実です!!

川崎にしかないのがホント残念!!!!!

20世紀少年

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映画の話…ではないんですが。
会社に行くときに「20 Century Boy」を聴いてて、
ふと・・・・やっぱガッツリ稼げるようになりたい!!!
とか思いました。
――――。
小学生のとき秘密基地でロックにはまって
給食時間に20 century boyを流して
何かを変えようとしたケンヂ少年。
そういや弟もたぶん、ビートルズに出会ったのは、
小学生ぐらいのときだったような。
個人的には、音楽にゃー特に興味がないのと、
音楽をやってる人が好き!・・・ということも全くないのですが、
でも、(妄想スタート!)
もし自分の息子とかが小学生ぐらいになって、
そうやってなんかわかんないけど、好きな音楽に出会って、
とかなったときに、音楽の機材買ってとか映像の機材買ってとか、
そういうことを言い出したときに、ちゃんとしたものを、
買い与えられるような財力はあったらいいなーって。
macとかさー。
え?
自分用に欲しいだけ?
・・・・ま、そうかもしれないですけどね。
つか稼ぐより本当は、出費をおさえろって話かも
しれないけど、それ無理そうだから(笑)、
稼げるよーになりたいもんです!

「余命1ヶ月の花嫁」

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yomei.jpg 「余命1ヶ月の花嫁」
今週末に公開なのですが。
試写で見させてもらいました・・・・。
いやはやそりゃもう号泣。
というところは置いといて・・・。
逆にね、最初は正直、
映画はどうなのかなーと思ってたんですよね。。
TBSのドキュメンタリーとか観たときのインパクトが、
まず、ものすごかったから。
壮絶な病魔との闘病のなかで、
長島千恵さんが見せた笑顔に、、。
ドキュメンタリーのその笑顔に、
そのときは、ただ、ただ、
病魔にたち向かう千恵さんの強さと思いに
心を打たれたので・・・・・。
そのドキュメンタリに胸を打たれたんだし・・・って。
リアルだからこその思いと感動の強さなんじゃないかって。
・・・・・・・・・・・。
ドキュメンタリのほうが本物なのに・・・・!?
なんでそれを若手俳優で演技しなくちゃ行かないの!?って。
そういう思いを捨てきれずに映画を観ました。(正直・・・。)
でもね。
だからこそなのかもしれない。
逆にとても染み入る映画でした。
(榮倉奈々と瑛太、すごく良かったし。パパ、柄本明だし)
映画というちょっとドキュメンタリとは違うフィルタを
通したからこそ、初めてちょっと違う見方できた…というか。
それは・・すごく大切な人を失うとき、
その亡くなる相手が、
その人生を悔いなく一生懸命生き抜いたっていう事実が、
もしかしたら遺される人にとってすごく救いになる
のかもしれないな…って。
そんな見方が出てきました。。。。
自分のなかで。。 
 
千恵さんは、「千恵さんであること」を、
きちんと大事にして余命を生き抜いた。
だからこそ、遺された遺族は、
千恵さんの死を納得して、
受け止めることができたのかな…って。
 
 
たとえば自分が、余命が宣告されたとして、
「宣告された期間を、とにかく十分に生き抜いた」と、
本人が、生き抜いた…と自他ともにきちんと言い切ることが、
何よりの遺族への供養?になるんじゃないかなって、
(表現がおかしいんですけど・・・)そう思いました。
だから、もし、万が一、自分が誰かを遺して、
命を遂げなくちゃいけないシチュエーションになったら、
「自分は死ぬのに悔いないぐらい、超ハッピーだったよ!今!!」
って遺される人に伝えられるようになりたいな。
闘病の苦しいなかに、それができるのは至難の業だけど、
でも、それが遺される人に、最大のハッピーを遺してあげられる方法
なんじゃないかって。一緒にいてハッピーだったよ、悔いないよって。
でもなかなか死の瞬間にそんなこと言えないから、
だったらそのためにも、生きてる日々日常に、
つねに大事な人に「今わたしはハッピーだよ!」と、
言い切って伝えていくことって大事なのかもなって。
逆に言えば、そういう生き方をすることが、
愛する人を、最後には守ることになるんじゃないかって。
千恵さんもきっと、きっと頑張って
最後を幸せに生き抜いたからこそ、
太郎ちゃんが、今、
それを受け止められるんだと思う。
もしそこに千恵さんの無念があったら、
それは太郎さんや遺族に残るだけだし、
千恵さんは無念を残して亡くなった・・・という「無念」を、
太郎さん、お父さん含めて、遺族の方々に
残ってしまうだろうし・・・・。
だからもし自分が、誰か、自分より大切な人より、
万が一にでも先に命を落としてしまうことがあったとしたら、
胸を張っていえるようにしたい。
 
 
 
すごく満足な人生を送ってるよ・・・って。
自分が一生懸命、幸せに生き抜くことが、
それが誰かの傷をやわらげる・・・ことがありうることを
はじめて意識しました。
すてきな映画です。
ハンカチ必須。

「おくりびと」

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ASBY4336_l.jpg もうきっと感想は出尽くしてる感じなので
今さらな気もしますが……。遅ればせながら、
やっと見ました。「おくりびと」。
もう笹野高史が。
山崎努が。
かっこよすぎでした。(>_<)(>_<)
あと夫婦っていうのがいいなあって、
しみじみ思う映画でした。
誰かに精神的に支えてほしいと思うことがあったけど、
誰かの精神的な支えになれたらいいなあ…とか思ったり。。
いいよね。
まったりした大人のふたりの時間。
うらやましいなと思います。

「ジャージの二人」

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すごく乱暴に言えば、見なくても困らない映画だけど、笑
でも観て悪くない映画!! とも思う感じ。
て、なんか我ながらひねくれたほめ言葉でよくわからん。。苦笑
まあ映画から、深く示唆するものをつかみたかったり、
心をわしづかみにされるほどの感動で涙を流したかったり、
人生を急いで生きるのに夢中であれば、
この映画はそこまで役には立たないかもしれないけど。
でも落ち着くゆったりした雰囲気で、
淡々とマイペースでも着々と流れていく世界に、
なんかまったりつきあう、みたいな。
そこの空気が良い感じでした。
(単純に酔いながら見てたからあまり深く読み取れてないだけ?)
でも、こういう映画こそ、きっと、
DVDじゃなくて劇場で見たほうがいいんだろうなあ、
とか思いました。
何かに邪魔されることのない映画館なら、
邪魔されることなく存分に空気に触れて味わうことができるから。
「百万円と苦虫女」とか、
「西の魔女が死んだ」とか、
そういうのも、映画館で空気を味わう系だったのかもな。
やっぱ映画館、いいですね。

「さよなら、いつかわかること」

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「おくりびと」が受賞しましたね。すごい。
まあそれとは関係ないんですが昨日見たDVD。
去年のGWあたりに名古屋の実家にいたとき、
見たいと思ってたんですがタイミングがあわなくて。
なんだかイメージしてたのと少し違ったけど。
ちょっと前の時代っぽい、なんかGooniesみたいな感じでのトーンで。
古い映画みたいな。
淡々としてるからちょっと退屈な感じもあるんですが、
なんかいろいろ感情移入しちゃったりして。
クルマで畑に乗り入れるところとか、
妹(8歳)は無邪気に喜んではしゃいでるんだけど、
姉(12歳)は、お父さんの急な突飛な行動の理由を、
自分なりにいろいろ考えちゃったりして、
楽しめなかったり。
遊園地に行く、って提案も、
学校休んで小旅行ってことにも、
いちいちやっぱり無邪気にはしゃげないし、
事情が気になって。でも聞けなくて……。
でも妹も、素直に無邪気にはしゃいでるんだけど、
やっぱり母がいないってことで、
トトロのメイちゃんみたいなんだよね。。。
実際、神隠しみたいにスーパーでいなくなっちゃったり。
そんな中で、お姉ちゃんは、
やっぱり12歳だし女の子だから、
子どもながらいろいろ勘づいて気付いていって。
でもお父さんの気持ちを気にして直接は聞けなくて。。。
なんかちょうど、
カナダにいた10歳の頃と重なって、
(しょっちゅう妹とくだらないこぜりあいしたり…。)
そういうのが、なんか懐かしくて。
ラストシーンも、
なんか大人しいシーンだけど、
さりげなく感動する感じです。。。
(;_;)

「百万円と苦虫女」

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前から見たいと思ってた映画。
母が観た評価がいまひとつだったのですが….。
観てみて私はすごく好きでした。
この映画。
タイトルとかジャケットのイメージとちょっと違うような。
この淡々とリアルな感じのトーンが好きです。
SATCとは対極の世界。
淡々と100万円ためて、
転々とうつり住んで、
生きていく…。
でもたぶん。
言葉で言うそういうクールなイメージよりも、
実際はきっと、現実的な生活があって、
いろんな人と人との関与があって、
わりとめんどくさいこともあって、
でもそこに居たくなったり、
そんな自分を弱いなって思ったり。
でも。
いいですね。
スーツケースひとつで次に行ける身軽さ。
考えてみたら今自分がいるこの部屋にあるもので。
どうしてもこれだけは持っていきたい!
って物だけを残したとしたら、
きっと随分すっきりするんだろうなあ。
逆にそれぐらい、
必要じゃないもの持たないように暮らせば、
きっと身軽にパッと次に進んでいけるんじゃないかなあ。
あと。
自分、として生きること。
理解とか、そういう他者の関与て関係なく、
自分として生きる、っていう
シンプルな生き方。
いいなあ…って。
“キャラ”とかってのも便利でいいんですけどね……。
でも私はどちらかと言えば、
露出狂なのかもしれないです。
誰かに自分を知ってもらいたくて、
理解してもらいたい病。
それって視点がつねに自分。
たまには、自分から目をそむけて、
自分について語りたくない…って口を閉ざして、
相手がしゃべるのを、ただ聞いてるみたいな。
そういう感じの関係もたまにはいいなあって。
 
 
 
それと…あとひとつ。
“慣れ”っていうものは恐いなあ…って思いました。
大事なものは、
慣れたとしても、
ちゃんと大事にしていかないと
いけないんですね、きっと。
 
 
なんかじんわりくる映画でした。
私も部屋かたづけて、
シンプルに生きよう……。自炊とかお弁当とか。
だってひとりで生きてるんだもん。
そういえば、
自炊とかお弁当とかって。
誰かのためにやればいいんだもん。
ちゃんと始めるのはその”誰か”ができてからでいいもん。
……って心のどこかで思ってたんですよ、私。
でも本当は自炊って、
自分の幸せ(健康とか快適とか充実とか)のために、
するもんなんですね。。。
なんか初めてわかった気がします(笑)。

『ぼくの大切なともだち』

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『ぼくの大切なともだち』
 
 
仕事ができるけど人間味がない骨董美術商人フランソワが、
自分の誕生日をみんなに祝ってもらってるとき、
「あなたには本当の友達がいない」と言われて、
躍起になって、月末までに親友を紹介してやる!!と賭けをして、
友達づくりに必死に奮闘する話。
 
というフランス映画です。
 
王様のブランチのミニシアターコーナーで紹介されてて、
見たいなと思ってたんだけど、
いつもの通り見逃してしまってたやつです。
 
TSUTAYAで見つけたので、
さっそくレンタル。
 
 
フランス映画って、
万に一つも聞き取れないから、
ビール飲みながら“ながら見”するには、
ハードルが高い…です(笑)。
今日体調悪くて寝てたので、
せっかくなので、そのとき寝ながら鑑賞することに。
 
 
いや——自分的には、
すごく染みる映画でした。
 
わたしの今の悩みがこれでもかってぐらいたっぷりつまった映画でした。 
私、フランソワと同じ悩みでもがいてるところです。
今の私の悩みは、友情の部分ではなくて、
今はそれが仕事面で抱えているのですが。
 
 
私は、どちらかといえば、
というかたぶん完全にフランソワ型。
 
でも人懐っこいタクシー運転手ブリュノみたいに、
「人」として、人のつながりと信頼を大事にして、
それを武器に仕事ができるようになりたい。
と無いものねだりをしてるわけです……。
 
 
ほんとに、もう。
 
ブリュノがいいんですよ。
フランソワが奮闘してるときに影から見守るブリュノの
愛情に満ちた表情が。
ほんとたまらん。
 
キャスティングがまたうまいのかもしれないですけどね。
 
 
でも。
 
人に関わるのが上手いと思うブリュノにも、
ブリュノの痛みが。。。
 
「誰とでも(仲良くなれる)っていうのは、
 誰とも(仲良くなれない)、っていうのと同じ。」
っていう言葉がなんか染みます。。
 
才能でコミュニケーションが上手な人も、
もしかしたらいるのかもしれないけど、
たぶん。
自分が傷を受けたときに、
自分を守ろうとするか、
自分の受けた傷を、まわりが受けないように、
守ろうとするのか。
 
要は、その違いなのかな……って。
 
 
自分が傷つくのがつらいのか、
人が傷つくのを見るのがつらいのか。
その優先順位のバランスなのかもしれないですね。
 
 
個人的にはブリュノの、
お人好しで愛情をもってるんだけど、
ダメな感じがあるタイプってのが本トにたまらんです。
 
かわいい。
かっこいい。
超タイプです。
 
 
でもね……。その一方で、
仕事ができる・できないの評価軸が
自分のなかでいちばん強くて、
何気に(無意識的にですが)最優先事項だったりするわけで。。
という一面もあって。
 
 
そのジレンマが、
たぶんわたしの未熟たるゆえんです。。。
 
本当にまだまだ、
経験値が圧倒的に足りてないです……(>д<)
 
 
ううう。

西の魔女が死んだ

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お正月のTSUTAYAまとめ借りのラスト作はこれ。

『西の魔女が死んだ』です。



ACBD10621_l.jpg


この映画、すごく良かったです。

個人的に今までで最も印象深い映画のベスト3に、

『天使はこの森でバスを降りた』と差し替えで、

ランクインです。。。



てっきり女性の監督だと思ってたんですが、

長崎俊一さん?という男性の方でしたね。びっくり。。



最初の印象は、なんだかふわっとイギリス風味の懐かしさを

感じました。ちょっと赤毛のアンにも似た感じだけど、やっぱり

私の中ではマスターキートンのお祖母さんですね。

日本人と結婚し、日本でイギリススタイルを守りながら暮らす、

イギリス人のお祖母さん。



わたし行ったことないんですが、

ずっとイギリスに、憧れがあるんですよ。。

島国であるということと、

武士道(騎士道)精神にもとづく伝統を重んじる文化が

かつてあった歴史に共通点があるんでしょうか。。

なんか親近感に似た憧れがあります。



穏やかさと、自国スタイルを貫くようなちょっと頑固さ、を、

この「西の魔女が死んだ」のおばあさんに感じますが。

現代の日本人って、

そういった芯の強い頑固さみたいなのを

今はもう失ってしまってる気がするけど、

やっぱり現代のイギリス人も、

そういうのを失ってしまっているのかなあ・・・・。

それとも、まだ精神的に根強く持ち続けてるのかなあ・・・。



私、できたら、いつかイギリスに行って、

そこで生活をしてみたいなと思っています。

いつか・・・・ね。それが夢…といえば、

夢かもしれないです。




 
    *  *  *  *  *
 


『西の魔女は死んだ』を見てると、

ドラマは見たことないんですが、

緒方拳の『風のガーデン』に関して、

書かれた記事を思い出しました。。。

倉本聰もこの映画見たのかなあ・・・・・。



「ドラマ「風のガーデン」を引き立たせている敬語表現の巧みさ」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/nba/20081205/179335/?P=1




 
    *  *  *  *  *



あと『西の魔女が死んだ』に出てきた言葉で、

なんかすごく響いた言葉。

日々の変化を楽しむのが好きだから、

変化を予知しなくていいんですよ。
って。

そういう生き方がいいなって思ました。

小さい変化を楽しみたいです。

いろんな変化を楽しんで、

乗りこなしていけるようになりたいです。





    *  *  *  *  *



あと、なんか、ストーリーにはそんなに関わりは深くないけど、

「りょう」の存在がなんだか自分にはすごく印象的でした。

おばあちゃんも、孫に対するのと、娘に対するのでは、

たぶん接する上でもいろいろ違ったんだろうし。。

娘は娘で、母親を否定しながら生きてきたんだろうし。

だから孫ほどはおばあちゃんと、

心が近くなかったのかもしれないよね。

愛情という意味では、すごく強いつながりなのに。





    *  *  *  *  *

 

ちなみに。。。

私どちらかといえば「マイ」みたいな子だった気がします。

だから周りからみたら”扱いにくい子”だったんだろうなあ。と。

でもまあ幸か不幸か、うちは家族全員が、

基本”扱いにくい”感じなんで(笑)、

家庭ではさほど目立たない方でしたけど。。。(^ー^;)



まあそんな感じで私は、「マイ」には同類として共感しつつも、

ただ、ちょっとそのまま受け入れるまでには、

いかなかったですよね。。。。

特にキム兄を受け入れられないシーン。



私は、後からきた参入者くせに「マイ」が、

「彼のせいで自分の生活を乱された」とか思うのが、

どうしても理不尽で好きじゃない考え方なんですが。。。



でも・・・・・。



そういう子であっても、

自分の方に受け入れてあげる気持ちがないと、

絶対に心は開いてくれないものですよねぇ。。。



相手が自分の想定した型にはまるタイプじゃなくても、

その人自身ありのままを、まるっとそのまんま、

受け入られるような人になりたいです。。。





    *  *  *  *  *



まあいろいろな感想が溢れだしてきましたが、

思いのほか、超〜〜長文になってしまいまいたが、

とにもかくにも、いい映画だったと思います。



おすすめ!!!