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【読書:001】八日目の蝉

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『八日目の蝉』

八日目の蝉

ここんとこ映画ログが続いてましたが、
読書ログ。『八日目の蝉』。
映画化された作品のコピーは、
「優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした」
映画を観る前に原作を読みたい派なので、小説を先に。

*******
野々宮希和子は、「あの人」の娘の赤ん坊を誘拐してしまう。
その気はなかったが、一目、その赤ん坊を見たいという衝動で、
妻が夫を駅まで送りに行っているその間に、部屋にしのびこみ、
泣いてる赤ん坊を見て、衝動的にその赤ん坊を連れ去ってしまう。
生まれるはずだった自分の彼との子につけようと思っていた
「薫」と名づけ愛情を注ぎながらも、しかしその”母娘”の逃亡劇が始まる……。
*******

前半の第一部は、希和子の目線で、
「薫」を連れた逃亡生活がつづられる。
東京から名古屋、瀬戸内海の小豆島へ。
女たちにかくまわれながらも、
希和子と薫の母娘生活が続いていく。

そして後半の第二部は、薫(恵里菜)の物語。
「誘拐犯に育てられた子」としてのその後が綴られていく。

以下ネタバレありかもです。

◎どうしようもなく家族

どういう形が、家族としての「正しいスタイル」なのか。
何が普通で、何が正解なのか。
誘拐された「薫」は、希和子といて、
誰が見ても普通の母娘に見えた、といわれる二人だった。

そして一方で本当の家族のもとに戻った薫(恵里菜)は、
その時点で失われてた三年半があり、
誘拐犯に育てられた過去が家族の時間を育む妨げになる、、、。

 「こんなはずではなかった」と思う場所から、
 一歩も踏み出せなかった私たち。好きや嫌いではなく、
 私たちがどうしようもなく家族であったことに、私は今気づく。



◎久美の母の言葉

 女性ライターは、「野々宮希和子に対して何か言いたいことはないか」と
 公判時と同様の質問をしている。裁判の席で、これには無言だった昌江は、
 ずいぶん長い沈黙のあと、「あんたが野宮希和子じゃなくて、宮田京子だったら
  どんなにいいかって、今でも思ってる」とぽつりと言った。


彼女のこの言葉に、なんかいろいろが詰まってる気がして、
すごく泣けた。すごく涙が出てきました。


◎ここではない場所に私を連れ出せるのは私だけ――

 それから私が考えたことはひとつだけだった。
 あの事件とまったく無関係の場所に連れていってくれるのは、
 ほかの誰でもない、自分だけ。


自分が何かを踏み出さないといけない。
変わりたければ、自分自身が踏み出さないといけない。
これについては、ここ数日で、
三回、別の機会で、触れることがあり、
今すごく心に刺さってる言葉。

別エントリーで書きます。

小説は小説で。
読みやすく気持ちに刺さる内容でした。
これがどんな映像になっているのか……。
永作博美&井上真央もすごく好きだし、
小池栄子の評判がやたら良いので、
映画もぜひ観たいです。

『幻夜』東野圭吾

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wowowで、深田恭子×塚本高史×柴田恭兵でドラマ化。
ということで手にとった本ですが 、大好きな東野圭吾作品。

『幻夜』東野圭吾
幻夜

で、おもいっきりネタばれ満載ですが感想を…。

↓ ↓ ↓

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『インシテミル』

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今週末に映画公開のミステリ作品。

『インシテミル』読了。
インシテミル (文春文庫)

アガサ・クリスティをはじめ、
いろいろなミステリ作品のシーンを彷彿させる空気が漂うなか、
DEATH NOTEみたいに、コンピュータみたいに入り組んだ緻密なミステリ
といった感じだったけど、おもしろかった!!!!

でも映画のオフィシャルサイトを見たら、
若干、人物設定とかが違ってるのね。
犯人も変えてます、的な感じなのかしら。

まあでも、この作品を映像化を観たい!という感じではなかったので(個人的には)、
映画については特にシズラず・・・。活字で世界観に浸るだけで十分濃厚な感じ
でお腹いっぱいかなと。

石原さとみや、綾瀬はるかは好きだけど、
藤原竜也がちょっと苦手なんだなー。
あと北大路欣也 とか。なんかドラマの「絶対零度」に近い感じ、
というか、なんとなく”セット”な感じがしそうで・・という偏見。

それより、『秘密』の映画版が観たい。。。

この前、『秘密』の結末について、
同期と話をしてたら、他の2人と、自分の解釈が違ってた。。。
うううーーーん?そういうことなのかな。

もう1回読みなおそうかね。
というか広末の映画版観たいなー。
先週TSUTAYAに行ったら、借りられちゃってなかったのよね。

今日帰りに寄ってみよ。。。

『阪急電車』

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ザックザックと読書しとります。
もうね、本屋でプッシュされるままに。
というわけで映画化作品が多いわけですが。

『阪急電車』

阪急電車 (幻冬舎文庫)

良かったです。ほのぼのしてて。
テイスト的には、劇団ひとりの『陰日向に咲く』に似た感じの群像劇。
なんですが、こっちのほうが陽だまりぽい、居心地のいいほっこり感がある。
それぞれの登場人物に、いろんな人生の機微みたいなのがあるんですが、
なんか最終的に救われるというか。

『陰日向…』も救われるっちゃ救われるんだけど、
なんか、ギリギリ救われる、みたいな感じがして。
こっちは、なんか、沿線に愛着がある作者なんでしょうね。
故郷愛みたいな感じのあたたかさがある感じ。

エピソードとして印象的なのは。

受験生えっちゃんと、漢字が読めないちょっとおバカの大学生彼氏との、
ホテルのシーン。「あーあ、 長女の子の典型的な泣き方するんだもんな」と、
優しくそばにいてくれるシーン。

長女の子の典型的な泣き方・・・。
たしかに。分かる気がする。
あまり意識したことがなかったけど。

泣くっていうのは意外に、
そういった癖みたいなものが出るのかも
しれないですね・・だからなんだか、
情緒が深いのかもしれない。

サクっと読めて、心があったかくなる一冊でした!!

『秘密』東野圭吾

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『白夜行』、『流星の絆』、『容疑者Xの献身』、『手紙』、とか、
東野圭吾がすごく好きです。いちばん好きな作家。

秘密 (文春文庫)

昔、広末が出てた映画のやつね、ということで。
ドラマ化きっかけに書店で手にして、読むことにしました。

やはり良いですね。

小さなエピソードに細かくトリックが隠されてたり、
事件の被害者・加害者・賠償側の企業・マスコミ、などなどが、
一筋縄ではいかなくそれぞれに事情・立場がある複雑な問題提起として存在し、
それでいて軸となる物語にこめられた、悲しみ・愛情・いたわり・慈しみ、
揺れ動く気持ちみたいなものが、すごくすごく丁寧に描かれていて、
気持ちの奥で共鳴する響き を感じる。

最後に直子が決意をしたのは、娘の”出会い”を娘の体のなかで感じ取って、
それがきっかけだったんだろうなとか、
最後に秘密に気がついた平介が、
花婿にした”儀式”のような行動に、
すごく親の愛を感じたです。

新しい家族を迎える代償と覚悟の愛。
すごく特異な状況だったからこその、
とても切ない親の愛。

家族という絆を育む相手に対する、
自分を賭する(犠牲にする?)覚悟に近い、
とてつもない深い愛情と慈しみを感じるから、
東野圭吾が好きなのかもしれないな。。

広末映画も観てみたいす。

『雷桜』

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そして、もう1冊。
こちらも映画化された『雷桜』。

雷桜 (角川文庫)

試写を残念ながら、見逃してしまったのですが、
でもイメージつける前に読めて、
むしろ良かった!気がします。

蒼井優が「遊」なんだろうな、というだけのイメージだけで、
他の登場人物が誰なのか、わからず先入観なしで、
読み進めたので。

私、こういう作品がすきです!!

すごく良かった!

なんか一部、隠し砦…と話がリンクした気がしたのですが、
それは気のせいなのかな。。。

ま、でも。

それはともかく。

大切な誰かのために、
または大切な信念のために、
何かの覚悟を決める。
そのために人生を賭する。

という内容の話が、
私は好きなんだなーって思った。
情熱だの。愛だの衝動だの、にはあまり興味がない。
どちらかといえば静かな愛ゆえ、
悩んで覚悟を決めて、決断する。
みたいな話が好きーーです。

雷桜は、

そういう意味でも、描写的にも、
とても美しい話でした。
美しい…。

映画のほうも、雷桜の樹のある「千畳敷」とか、
ロケ地(背景)が美しいみたいなので、
ぜひ観たいです。。


『悪人』

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読書の量が、小さい頃に比べて減ったなーという反省から。
今年は、読書の秋にしようと思いまして。

『悪人』上下巻

悪人(上) (朝日文庫) 悪人(下) (朝日文庫)

深津絵理のモントリオール映画祭?で
女優賞受賞したのを受けて、
とんな感じなのかなと原作を読了。

うーん、深っちゃんなら、
映画のほうも少し観てみたいなような気もするけど、
なんか妻夫木は、違う気がするし。。。

作品自体も、個人的には気持ちの奥まで届くほどではなく。

まあでも、基本的には読みやすい感じ。
でした。

5分で考え、3分にまとめて、7秒で伝える?

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話が長い!というコンプレックスをなんとか治したくて。。
本を2冊読みました!(同期に影響されてさっそく読書ログ。w)

自分の考えを「5分でまとめ」「3分で伝える」技術

まあまあですかね。
前半は、どちらかというと「どの部分が口下手なのか?」という原因分析の
指摘が続くので、よく分かんないけど簡潔にまとめるの苦手!という人向け。
具体的なTIPSとしては、後半の方に出てくる感じかも。

個人的には、この部分(↓)がいちばん「目からウロコ」でした!
————————————————-
★ 口数が少なくても印象に残る人は、YES/NOがハッキリしている。

結論を先に言えない人は、自分の中に、Yes, Noを持っていない
…とのこと。
————————————————-

基本的に全体としては「考えをまとめる」っていうところに、
大きく注力された本でした。

なので、個人的にはそこまで「ページをめくるたびに目からウロコ!」
というわけではなかったのですが・・・・。
私にとってはこちら(↓)の方が目からウロコが多かったです!!

はずむ会話の7秒ルール (アスキー新書 142)

やー要するに私は、「話す順番づくりがヘタ」なんですね。
1ばん目からウロコだったのが、「1回で100%伝えるんじゃなくて、
4回で120%伝える」
ということ。
1回のコミュニケーションのなかに、すべての情報を詰め込んで、
100%不足なく共有する!のではなくて、
1回全部伝えなくても不足があれば後から伝えればいいじゃん!
ということなんですね。(※ただしビジネスシーンに限る)
1回で伝えようとするから、いろいろと、遠回りでまわりくどくなる。

他にもいろいろ目ウロコなポイントがたくさん。

————————————————-
★話す順番で、伝わりやすさがグッと変わる。
自分の結論、から話すのではなく、「相手の結論」から話す
× 結論的にいうと、我が社の製品はこの機能がバージョンアップしました!
○  結論的にいうと、御社のこの課題を、我が社製品のこの機能で解決します
————————————————-
★説明の目的は「理解してもらう」ではなく「仕事を進める」「成果を上げる」
→シンプルな説明:結論>出来事>解釈>お願い
仕事を進めるために必要不可欠なのがお願い=相手に求める次のアクション。
お願いが入っていないのは仕事を進めるビジネス説明は不十分。
————————————————-


これ以外にも、、

・背景情報をカットできる、とか
・ポイントは3つ以内にまとめるべき、とか
・プレゼンなら10秒、会話なら7秒で伝えないと”長い”!とか。

いろいろ目からウロコが多い1冊でした。
ちょくちょく定期的に読み直してリマインドしたい。

ちなみに読んでてチョット感想♪
会議の進め方ハックみたいな部分は、自分的には、
けっこう気づかず実践できてたテクニックもけっこう多かったなと♥

IT屋さんて「会議ハック(効率化)」が大好きな人が多いですが、
私も一時期「会議術」みたいな本をやたら読んでた時期があって。
ちゃんといろいろ読んだ甲斐があったんだな~とプチ自己満足♪
↓こういうのとかね。(この本もおもしろかった)

すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる!

とはいえ・・・。
ま、会議とかプレゼンとか、気を張って集中するシーンは、
だいぶ慣れてきたんですけど、要するに、日常シーンですよね。

日々のビジネス会話とか、メールとか、
日常的なコミュニケーションで、伝える効率が悪い!わけです。

まあ、
日々反省&日々精進っす!
ウッス!!!!(#`ε´#)

読書ログ:Twitter社会論

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本当に「いまさら?」ぐらいな感じですが、今日会社帰りに、
ぎりぎり本屋が開いてたので、買って読みました。

「Twitter社会論」
Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

いやはや、ずっと「twitter関連本」って食わず嫌いで敬遠してたんですが、
やはり読んでよかったです。旬な本は、やっぱり旬なときに読んでおくべき
ですね。

やっぱり仕事してるとすごく思うんだけど、本ていうのは、
会話のショートカットになりますよね。・・・て、これは元上司の受け売りですが。w
”こういう風に思っている、考えてる”、というのを伝えるのに、
つなたくてまとめ切れてない漠然とした自分の思考から、
ひとつひとつゼロベースで拾い上げるよりも、
「○○○○○の本に書いてあった、△△△△ということなんですが…」という、
”共通言語” があると、議論がすごくスムーズ。

ということならば、プロデューサたるもの、みんなが読んでるものは、
(本当ならば)なるべく目を通さないと…ですよね。うむ。。。

#ちょっと話が違うけど、この前打ち合わせで、
映画『フラッシュダンス』のエンディングシーンみたいにさ…という話になって。
何かで引用されてるシーンとかは見たことある気がするけど映画見てなくて
話についていけなかったのが悔しくて、「こういうところだよな!」と思った。
そういうところ、ですよね。。。

津田さん、わたしも割と早い時期にフォローして、
勝間さんの参入もリアルタイムで見てたので、
最後の対談もけっこう面白かったな。
あまりカツマーではなかったのですが、なんか少し好きになりました。
(勝間さんの人柄が…)

個人的には、収穫が2つ!!

tsudaるってなんか楽しそーー!!やってみたい!と思ったこと。
(モバイルPCとemobileがほしいようー)

・勝間さんとの対談での津田さんの一言。
「そう。懐かしい感覚。『ネットで物書いてるのに、
雑誌のキャプション書いてるみたいだなあ』みたいな。」
これはイイ!使える!!

爬虫類体質。(+読書ログ:映画道楽)

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今週が、、なんとか終わりました。。

最低だったな。コンディションが最悪で、
人に迷惑をかけた1週間だった。。
コンディション悪いときって、爬虫類みたいに、
自分自身の”温度”のコントロールがきかなくなる。。。
今日は、、いろんな”温度”を間違えて、、、
後からいろいろへこんだ。。

・・・・・と。。。
いろいろ考えると気持ち悪くなって吐きそうなので、、、
考えるのはもはや後回しにして……。

———

先週土曜に前職のOG先輩たちとランチしながら、
「プロデューサをがんばって目指してる」みたいな話をしたりして。
なんかその後で、ぶらぶら歩いてるとき、いきなり不意をつかれて、唐突に、
「プロデューサーとしてこの人はすごいって思う人はいる?」と質問されて。。。
とっさに出た名前が、ジブリの鈴木敏夫P。・・・自分で言って驚いた。

でも、、、いろいろと自分の中でも見つめ直したい部分があったので、
寝ながらこれを読み返してみました。。(先日の金曜ロードショーの
ナウシカがらみで、この本からの引用がネットでまわってたのもあり)

映画道楽

以下引用。

—————————————————
【プロデューサーは監督の味方になるべき】

高畑さんはそれまでアニメーションを作ってきて、いろんなプロデューサーと会ってきた。いざ自分がプロデューサーをやるとしたら、どうすればいいのか。それを手探りで、自分で勉強しながらプロデューサーをやっていたんです。(中略)一度「プロデューサーで一番大事なことは何ですかね?」と高畑さんに聞いたことがあります。すると「それは簡単です。監督の味方になることです」と言われました。
—————————————————
【高畑勲から学んだタイアップのこと】

(中略)高畑さんは作り手でもあるプロデューサーだから、制作側が意図するものと違うものを外に出されることを嫌う心理がよくわかる。つまり制作側を守りたいんです。
プロデューサーといっても、大きく分けると二つある。一つはお金を出して企画を立てて商品に仕上げる、プロモートというかコーディネートするプロデューサー。もう一つは、作る側の人間を主体にして作品を仕上げていくプロデューサー。高畑さんや僕は、後者の作る側に自分も入っていくタイプのプロデューサーなんです。
—————————————————
(映画の宣伝は三位一体で作られる。)
【糸井重里との出会い】

悩んだ末に、「魔女ということはもうタイトルに出ています。宅急便なんで、空を飛ぶことも分かっています。あらゆるものは情報なんですから、他の斬り口にしたい」と、生意気にも糸井さんに言ったんです。
かわりに僕が出したビジュアル・イメージというのが、正面をむいたキキがパン屋で一人座っている絵柄です。このビジュアルを選んだのは、タイトルと対極だからです。魔女であることも空を飛ぶことも分かる。では他に何を伝えるべきか。これは思春期を迎えた、一人の女の子の話でしょう。それを絵にしなくてはだめだと思ったんです。だからこのビジュアルでコピーを作ってほしいと、改めて糸井さんにお願いしました。そこから「落ちこんだりもしたけれど、私は元気です」という糸井さんの名コピーが誕生したんです。三位一体とはこういうことです。
—————————————————
【絵コンテを描いで作った予告編】

そういう状況下でやっていましたから、そのうちに、僕が絵コンテを最初に描くようにしたんです。そのコンテを元に、板垣さんと話し合うわけです。ただ、そうやって全部を最初に僕が絵をしているしてしまうのもよくないんですね。作る方としては「このままやればいいんでしょう」という気になってしまいますから。どうやって絵コンテの方向でありながら、そのままでないものを作るか。これが難しい。
—————————————————

引用、、、長くなりすぎた。。。

でも。このあたりを読んでて、、今の自分のやり方の延長の中にでも、
自分の目指すプロデューサの方向性があるんじゃないかって。
(かなりおこがましいですが)ちょっと道筋が見えた気がしました。
というか・・・ほんの少しだけ、 自分を肯定できた気がした。

でも、、、”こっち”の方向って。
自分の憧れている方向でもあるけど、高いハードルなのもわかってる。。
自分に相当なキャパ(ゆるさ)がないと成立しない方向。

だってナウシカの企画を通すのに、接待麻雀(マージャンじゃないけど…)
しながら上を口説いたって逸話
とかあったり。。すごすぎる。。。
いや麻雀うんぬんとかのディテールじゃなくてさ。。
作家(クリエイター)と、そのやりたいことに惚れ込んで、
その仕事を通すために、その仕事を実現化させるために、
”公私混同”上等、手段選ばず。きれいごとや正論並べるとかじゃなく、
相手のフトコロにきちんと入れる、口説き上手、というか。。。

以前言われた「色気のあるプロデューサー」ってやつというかね。
そこが足りない部分。そういう”愛嬌”みたいなのや、高畑勲監督
みたいな仕事へのストイックな執念がないと、なかなか成立しない
方向性なんだとは思いますが。。

とはいえ。。

・・・・鈴木敏夫プロデューサーに、高畑勲プロデューサーだなんて、
我ながら理想高杉ですが。。。 でも理想なんて高くてなんぼのもん。。

これからは本をいっぱい読みまくります。
これからは人といっぱい話します。
これからは映画もいっぱい見ます。

これからは。

はあぁぁぁ、、。頑張りまっする。(来週から…)

読後メモ:『告白』

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会社の先輩に借りて『告白』を読みました。
告白

そのあと読書メーターにあった読後感想コメントを見ました。
自分の感想に近かったもの&感想を読んでそう思う!と共感したものを
いくつかピックアップ。

http://book.akahoshitakuya.com/b/4575236284

—–
主要登場人物はみんな自分を少なからず賢いと思っている極論でしか物事を考えない連中ばかりで救えないな〜と思っていましたが、自分を含めそういうのって誰にでもあるのかな?と少し怖くなりました

—–
それぞれが自分の見たこと、感じた事こそが真実だとして語っているが、他の人物に言わせればそこには他人の意思が介入しており、己こそが真実を知っていると思い込んでいる。しかしそのどれもが別の章では否定されていく。全てを知りえる人はどこにもいない。

—–
それぞれの語り手が自分の視点からしか物事を見ていない、表面的な所はかえってリアルなのかも…。

—–
それぞれの人物像が極端なようにも感じるが、しかし、自身の主張を一方的に伝える独白という形式ゆえと考えると、それもまた自然に思え、その辺りの計算がされた作品のように思う。それぞれの人物の考えの齟齬、そこにある独りよがりな想い

東野圭吾や天童荒太の描く世界観や登場人物と比べると、
すごく独りよがりで主観的な見方、言い分ばかりで、
なんだか上のコメントにもあるように表面的な印象があったのですが。

上のコメントとか見てて、
もしかしたら読んでる私自身の「主観」の部分をも飲み込んで、
作者のメッセージなのかなあ、とふと思うようになりました。
作者の作った舞台の上に自分も上がってたのかもしれないと。ふと。

映画化されるようですね。
下妻物語が、すごく好きなんですが、その中島哲也監督が映画化するとか。
コミカルなイメージの中島哲也監督がどんな映画を作るんでしょうか。。
気になる。。

個人的には、「犯人Bの母」になってる木村佳乃こそ、
森口先生に合ってる感じがするのですが…。犯人Bの母なのか…。
でもドラマ「流星の絆」を見たときに感じたキャスティングのミスマッチも
見たあとでは「絶妙!」 と思ったりしたので、そういう良い意味で
裏切られたいです。

「主観」 を飲み込んでいく作品、と思うと。
監督・キャスト・スタッフ、などのいろんな人の主観(解釈)が、
織り重なるというのが、もしかしたらさらに面白いのかもしれない。。

なんかちょっと楽しみです。

読書ログ:『ユニクロ思考術』

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ユニクロ思考術

実家に戻るときに持ってきて、『ユニクロ思考術』読了。
この本、いいタイミングで読めてラッキーでした!ちょうど担当している案件のクライアント(得意先)が、今、グローバル路線の強化を特に目指すなか、時期的にユニクロのグローバル進出展開のあたりについて濃く書かれてるのもすごく自分的にタイムリーな感じがしたし。

あと、コンサル出身のUSA代表の人の話とか。。
どんなWebサイトを作るかという企画提案」を求められていた時代から、
どうコミュニケーションを作るか(webで)」という、マーケティングにもソリューション(コンサル)にも近い”解決提案”が、今、Web屋にも求められている時代、っていうのを、なんとなく最近どこで何を話していても、すごく感じることが多いので。
そんな中で、今の自分に響くものをいろいろ得られた内容でした。

読んでてとにかく痛感するのが、自分の圧倒的な勉強不足
これをとにかく痛感しました。もはや反省するのみです。。。

今年はいっぱい本を読むぞ!!!!

『チームバチスタの栄光』 海堂尊

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続いて『チームバチスタの栄光 上・下』も読了。
いやー!!
これは面白かったですね!!
最初、映画のほうに興味があったんですが、
なんかのサイトに書き込まれた映画評コメントで、
竹内結子の田口を「あんなの田口じゃない!!」みたいな
原作ファンのカキコミがあって……。
それをきっかけになんとなく原作に興味を持って、
この前、本屋で目にしたので、
これまたなんとなく手にとり……。
いやいやいやいや、
これがまた本当に面白かったです!!
上巻の前半は、神経内科(映画では心療内科)の
田口先生の面談による観察記録。あとがきの中でも
例えられてたけど、たんたんと積み上げられていく、
ワトソン先生的な、凡人目線の印象をまじえた、
人物描写や手術時の状況・背景などの情報が
たんたんと収集されていく。
一転、下巻の後半でいきなり登場する、
厚生省の異端児役人の白鳥。
『TRICK』の上田教授とかで、トリッキー役がはまり役になった
阿部寛にもうピッタリ!!(小柄で太めな白鳥設定にはあわないけど)
わたしの頭のなかでも、もう、阿部寛キャスティングのまま、
ストーリーは大爆走。
調査の相棒にさせられた田口先生も、
チームバチスタはじめとする関係者面々も、
もちろん読んでる読者も、どんどん、白鳥にペースを崩されながら、
ぐいぐい引き込まれていく感じ。
犯罪の犯人探しやトリックとかよりも、
桐生先生・鳴海先生をとりまく背景だったり、
医療現場の実情の課題だったり、
ラストの記者会見の辞表劇とか。
そういった最後らへんの人間劇がまた面白かったです。
記者会見シーンの痛快さは、読んでいて、
なんか中学のときに夢中になってた、
『ぼくらの7日間戦争』を思い出しました。
地味で無口な中1か中2だったころ、
私は、『ぼくらの7日間戦争』シリーズの小説にはまってて。
あの中学生どまんなかで、幼いながらもエネルギーいっぱいの
痛快さに胸を躍らせながら夢中になって読んでたものです(笑)。
なんかひさびさに、
それに似た爽快感というか。
どことなく懐かしい思いがしました。
あとは、田口先生というか作者のユーモアというか。
時折さしこまれるちょっとした、
小バカにしたときの毒舌表現がかなりツボ!!(笑)
映画の、竹内結子の田口先生は、
確実に田口公平先生とは違うだろうけど、でもそれを承知で、
映画のほうもちょっと観てみたくなりました。
もうDVD出てるのかな~??
ま、そんな感じで。
今日の名古屋は暑いです……………。
このあと、
母とまた映画を観に行ってきます!!
『あの空をおぼえてる』ですね、今日は!!
ほいじゃーまた。

『食堂かたつむり』 小川糸

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『食堂かたつむり』
一言でいうと、主観目線のある”かもめ食堂”といった感じでしょうか。
ひとまず主人公が食堂を開くまではそんな感じ。
食べものについてのていねいな描写も、なんだかほっこりと
あたたかいし、なかなか悪くない………印象でした。
食堂をひらくまで。
そして食堂をひらいた後の内容について、
さらにもう一言をつけ加えると、
 やっぱり、かもめ食堂は、
 あの主観をとりのぞいた感じが良かったんだな……と。
 再確認する感じ。
………かな(笑)。
正直言って、個人の好みの問題なんですが、
食堂をひらいてからの内容はハッキリ言ってしまうと、
私の趣味とは、かなり大きくずれがありました……。
・食堂は1日1組
・メニューはあらかじめ面談やメール相談してから決める
・スープ(ジュデームスープ)に入れる野菜は本人を見てから決める
などなどの食堂の”こだわり”が
そもそも、わたしには解せないわけで。
そんななので、本にもちょっと感情移入できず……。
まあちょっと辛口で言えば、上の「こだわり」は、
食堂としてのこだわりというよりも、料理人のエゴのように
思えてしまいますね。お金を払わず、無料でごはんを作ってくれる、
絵本に出てくるような、森のおばあさん……とかならともかく。
 客にプレゼンさせて、
 客を待たせて、
 それを前提として料理を出す食堂なんて……。
まあ。でも、途中で読むのをやめて、あれこれ言うのは
マナー違反かな、と思って、とりあえず、
最後まで読むことに……。
でも結局、印象はたいして変わりませんでした。
時折、出てくる下品な空気にもなじめず。
なんていうんだろう……読み間違ってるかもしれないけど、
そういう下品な空気に作者自身が無意識に嫌悪感を
持っていながら、理性でおさえて、下品なエピソードを
盛り込んでる、みたいな印象というのかな。
下世話な世界への”しょうがないやつらだなあ”的な
呆れ半分の愛情みたいなのが感じられず、
描かれてる印象があるからかな。
読んでてもなんとなく嫌悪感が残り香をのこす感じ。
ま、それはともかく。
でも唯一、気持ちがグッときたポイントもありました。
最後のおかんの手紙は、
個人的にはなんだかグッときた。おかんの守り神のトリックに。
トリックは最初からばればれなんだけど、なんかそこに少し、
そのこめられた愛情にグッときました。
いずれにしても、
「食べるという行為にこめられた命の犠牲?」
といったものがテーマだったとしたら、
『いのちの食べかた』を観たあとではなかったのが幸いだったかな。
せめて観る前に読んだのが救い。
(映画観たあとだったら、さらに読後感が悪くなってそうです……)
※個人的な好みにもとづいた感想なのであしからず!!

『償い』 矢口敦子

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映画だけでなく、読書についやす、というのも、
テレビがない名古屋の実家にいるときの貴重な時間のすごし方。
というわけで、映画にいった帰りの本屋で、
・『償い』
・『食堂かたつむり』
・『チーム・バチスタの栄光 上・下』
をゲットしてきました。
さっそく『償い』と『食堂かたつむり』を読了。
『償い』
王様のブランチでクローズアップされていた本。平成15年(5年前?)に
初版された本(発表はもうちょっと前かな?)が書店店員のポップとかで
クローズアップされ再び注目されたとか。
ストーリーとしては、ブランチ見たときにも思ったけど、
浦沢直樹の『MONSTER』と設定がかぶる。
天才(?)脳外科医が主人公で、
救った子どもが連続殺人事件の犯人かもしれない……?
といった疑惑とか。それでその後、とある事件を機に、
医者を辞めてホームレス………というところにも共通点。
そんなこんなでどうしても『MONSTER』と無意識に比較しながら
読み進めてしまうからか、あまり作品に入り込んで感動には
いたらなかったかもです。個人的には東野圭吾の作品みたいな、
深くえぐられるような感じのほうが好み(?)ですね。
というところで、昼食に出かけるとかで、
ママンが急かすので、『食堂かたつむり』の感想はまた後ほど……(笑)。