『ぼくの大切なともだち』

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『ぼくの大切なともだち』
 
 
仕事ができるけど人間味がない骨董美術商人フランソワが、
自分の誕生日をみんなに祝ってもらってるとき、
「あなたには本当の友達がいない」と言われて、
躍起になって、月末までに親友を紹介してやる!!と賭けをして、
友達づくりに必死に奮闘する話。
 
というフランス映画です。
 
王様のブランチのミニシアターコーナーで紹介されてて、
見たいなと思ってたんだけど、
いつもの通り見逃してしまってたやつです。
 
TSUTAYAで見つけたので、
さっそくレンタル。
 
 
フランス映画って、
万に一つも聞き取れないから、
ビール飲みながら“ながら見”するには、
ハードルが高い…です(笑)。
今日体調悪くて寝てたので、
せっかくなので、そのとき寝ながら鑑賞することに。
 
 
いや——自分的には、
すごく染みる映画でした。
 
わたしの今の悩みがこれでもかってぐらいたっぷりつまった映画でした。 
私、フランソワと同じ悩みでもがいてるところです。
今の私の悩みは、友情の部分ではなくて、
今はそれが仕事面で抱えているのですが。
 
 
私は、どちらかといえば、
というかたぶん完全にフランソワ型。
 
でも人懐っこいタクシー運転手ブリュノみたいに、
「人」として、人のつながりと信頼を大事にして、
それを武器に仕事ができるようになりたい。
と無いものねだりをしてるわけです……。
 
 
ほんとに、もう。
 
ブリュノがいいんですよ。
フランソワが奮闘してるときに影から見守るブリュノの
愛情に満ちた表情が。
ほんとたまらん。
 
キャスティングがまたうまいのかもしれないですけどね。
 
 
でも。
 
人に関わるのが上手いと思うブリュノにも、
ブリュノの痛みが。。。
 
「誰とでも(仲良くなれる)っていうのは、
 誰とも(仲良くなれない)、っていうのと同じ。」
っていう言葉がなんか染みます。。
 
才能でコミュニケーションが上手な人も、
もしかしたらいるのかもしれないけど、
たぶん。
自分が傷を受けたときに、
自分を守ろうとするか、
自分の受けた傷を、まわりが受けないように、
守ろうとするのか。
 
要は、その違いなのかな……って。
 
 
自分が傷つくのがつらいのか、
人が傷つくのを見るのがつらいのか。
その優先順位のバランスなのかもしれないですね。
 
 
個人的にはブリュノの、
お人好しで愛情をもってるんだけど、
ダメな感じがあるタイプってのが本トにたまらんです。
 
かわいい。
かっこいい。
超タイプです。
 
 
でもね……。その一方で、
仕事ができる・できないの評価軸が
自分のなかでいちばん強くて、
何気に(無意識的にですが)最優先事項だったりするわけで。。
という一面もあって。
 
 
そのジレンマが、
たぶんわたしの未熟たるゆえんです。。。
 
本当にまだまだ、
経験値が圧倒的に足りてないです……(>д<)
 
 
ううう。