【映画:005】阪急電車

Filed under 【100本ノック】映画, ひとりごと, 映画ログ

阪急電車 =片道15分の奇跡=

hankyudensha
『フリーター家を買う』の有川浩の、
陽だまりのような温かさが残るほっこりとした小説。
劇団ひとりの『陰日なたに咲く』 を陽だまりにした感じ。
そんな小説の映画化された作品。
公開初日で、観てきました。

*******
宝塚駅から西宮北口駅までを結ぶ片道わずか15分。
そんなローカル線、阪急電車の車内で交差する乗客たちの、
それぞれのほろ苦くもほっこりする物語。
いろいろ抱えている人たちが、すれ違いのなかで、
ちょっとした交わりのなかで前向きな気持ちを取り戻してく・・・。
*******

◎交差するいろいろな女子の物語

小説読んでるときは気づかなかったけど、
これは「女子のいろいろな物語」だったのですね。

すごく良かった!!!
女子の映画だなーと。
めっちゃ泣く。

ひとつひとつのエピソードと言葉に、
すごく胸を締め付けられるような、
切ない涙があふれて止まらないです。
どの世代のエピソードにも。

◎我慢してる涙をちゃんと泣かせてくれる存在

我慢してる涙をちゃんと泣かせてくれる存在って
すごく優しくて素敵だなって。。

映画のなかで、それぞれが、
そんな存在に出会って、
ぎりぎりに張りつめてた気持ちが
ほどける瞬間ごとに、
すごく泣ける。

映画のなかでは阪急電車のなかで、
それぞれそういった存在に出会うわけですけども、
確かにそういう存在って、もしかしたら、
自分の「日常の人間関係」の外の存在なのかも
しれないなって映画を観ながら思いました。

ただ、今の時代、、、

この物語みたいに見ず知らずの人と
そんな触れ合いをするのが難しかったりするし。。
だからみんな(社会)が塞がっていっちゃうのかな…。
とか思いました。

でも身近な人であってもそうでなくても、
そうやって我慢してる張りつめた思いを
スルッと外に出してあげる”一言”って、
他人からもらうものだから…。
だから「そういう一言」をかけられる人に
なりたいな、なれたらいいなって。。

そういう人はたぶん、
自分自身も傷ついたりすることから逃げないで、
いろいろ最後まで考え抜いてる日々があるからこそ、
でもって、常日頃からちゃんと人と向き合ってるからこそ、
すれちがいの人の傷にも上手に触れるんじゃないかなと。。
逃げないで生きていくこと。うーーん、難しいことですよね・・・
でも変わりたいと思う。少しずつでも・・・

◎要領のいい人、そうじゃない人、そして考えるということ。

しかし中谷美紀様の役が自分と同い年の設定だったとは…。
最初の出だしから、なんか同い年ってだけで、
身につまされる思いでした。。

要領がいいタイプと損するタイプ。
まあ損するタイプだからって、
必ずイコール美人っていうわけとは限らないけど(笑)。

でも確かに「そういうタイプ」っているよね、と。
そういう要領よくひょいひょい器用にいけちゃう人を
うらやましく思うときもあるけど、
でも、逆にそういった要領のよさに、
ひょいっと乱されたりしても泣き入らずに、
真正面から向き合う強さとか、
すごくまぶしい。

損する人生を堂々と凛と生き抜く強さは
本当の強さでかっこいいなと。

「損するタイプ」っていう自意識があると、
そのことを言い訳にしてしまいがちだから。
「損するタイプ」である自分に向き合って、
傷つくことをよりも自分の求めることに向かって、
凛と突き進むこと。

なんか自分も、いろいろうわべだけじゃなくて、
ちゃんと考えて生きていかなきゃいけないなと思いました。

まあ…こうして言葉にしてしまうと軽いけども。。ね。。。
本ト、いろいろちゃんと考えなきゃ…

——-
ちょっと最近、
そういった「要領のよさ」だったりに、そういうものに、
疲れだったり疑問を感じたりして悶々と悩む。。
うーん、てか、そんな悩み自体、一種の逃げだったりするのかなぁ・・・。
もやもや・・・

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *

*
*