「百万円と苦虫女」

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前から見たいと思ってた映画。
母が観た評価がいまひとつだったのですが….。
観てみて私はすごく好きでした。
この映画。
タイトルとかジャケットのイメージとちょっと違うような。
この淡々とリアルな感じのトーンが好きです。
SATCとは対極の世界。
淡々と100万円ためて、
転々とうつり住んで、
生きていく…。
でもたぶん。
言葉で言うそういうクールなイメージよりも、
実際はきっと、現実的な生活があって、
いろんな人と人との関与があって、
わりとめんどくさいこともあって、
でもそこに居たくなったり、
そんな自分を弱いなって思ったり。
でも。
いいですね。
スーツケースひとつで次に行ける身軽さ。
考えてみたら今自分がいるこの部屋にあるもので。
どうしてもこれだけは持っていきたい!
って物だけを残したとしたら、
きっと随分すっきりするんだろうなあ。
逆にそれぐらい、
必要じゃないもの持たないように暮らせば、
きっと身軽にパッと次に進んでいけるんじゃないかなあ。
あと。
自分、として生きること。
理解とか、そういう他者の関与て関係なく、
自分として生きる、っていう
シンプルな生き方。
いいなあ…って。
“キャラ”とかってのも便利でいいんですけどね……。
でも私はどちらかと言えば、
露出狂なのかもしれないです。
誰かに自分を知ってもらいたくて、
理解してもらいたい病。
それって視点がつねに自分。
たまには、自分から目をそむけて、
自分について語りたくない…って口を閉ざして、
相手がしゃべるのを、ただ聞いてるみたいな。
そういう感じの関係もたまにはいいなあって。
 
 
 
それと…あとひとつ。
“慣れ”っていうものは恐いなあ…って思いました。
大事なものは、
慣れたとしても、
ちゃんと大事にしていかないと
いけないんですね、きっと。
 
 
なんかじんわりくる映画でした。
私も部屋かたづけて、
シンプルに生きよう……。自炊とかお弁当とか。
だってひとりで生きてるんだもん。
そういえば、
自炊とかお弁当とかって。
誰かのためにやればいいんだもん。
ちゃんと始めるのはその”誰か”ができてからでいいもん。
……って心のどこかで思ってたんですよ、私。
でも本当は自炊って、
自分の幸せ(健康とか快適とか充実とか)のために、
するもんなんですね。。。
なんか初めてわかった気がします(笑)。