【映画:DVD篇⑨】Dear Doctor

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Dear Doctor

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母が以前見て絶賛していた「Dear Doctor」。
何回かTSUTAYAで見かけていたのですが、
気持ちが整ってないと見れないかなと思って、先送りにしていて、
つい先日。G.W.用にレンタル。

すごくいい映画でした。ほんと見て良かった!

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山あいの小さな村に赴任してきた研修医・相馬(瑛太)。
赤のオープンカーで村に着くなり畑につっこんで事故った彼の前に現れたのが、
伊野医師(笑福亭鶴瓶)。おだやかで優しい伊野医師は村中の老人から頼りにされ、
慕われていた。そんなのどかな村で、医者を拒む老女・鳥飼かづ子(八千草薫)と、
医師の娘をもつ彼女の診察をなぜか避ける伊野医師…。
やがて伊野医師は、かづ子を診察するようになるが・・・。
ひとつの嘘――そしてずっと言えずにいたもうひとつの嘘。
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◎キャスティング

瑛太が良かった。八千草薫が良かった。余貴美子がすごく良かった。
そして、笑福亭鶴瓶がほんともう素晴らしかった。
あと井川遥もすごく素敵でした。

といった具合に、
役者さんがとにかくすごく素敵な好きな人ばかりで、
彼らが作る村の日々の空気が、やわらかくて優しくて、
それでいてすごく切なくて。

◎伊野先生と、先生をとりまく強くあたたかい人々

まずはとにかく伊野先生演じる鶴瓶がすごい。
とにかくすごい。本当に人が好きなんだなっていう、
鶴瓶の人間味やあたたかさや人懐っこさが、
スクリーンごしに、にじみ出るように伝わってきて、
すごくあたたかい。

そのあたたかさゆえ、苦悩も深くて。
かづ子の嘘を引き受けるけど、
娘の苦悩にも触れて、、。

余貴美子の診療所の看護師さんとか、
香川照之の製薬会社の営業さんとか。
巻き込まれてる「共犯」たちも、
実は影で支えてくれてる存在で。
決して押し付けがましい正義とかではないけど、
でもすごく強い「絆」みたいなのが、
みんなが血が通いあってる感じが・・・
とてもぬくもりがありつつ、強くて、切ない。

二人の刑事が「伊野先生の失踪」を追っていくけど、
追えば追うほど明らかになる伊野先生をとりまく絆。
そして最後のシーンの八千草薫。
あのタイミング、あの表情。
すごく良いすね。

「山あいの小さな村」の景色や色もとても良くて、
そこに住む村の人々がゆっくりした感じが、
その空気が伝わってくる感じ。

◎資格

個人的には、瑛太と鶴瓶のシーン。
医者の資格について語るシーン。
「資格」ってなんだろうって。

制度的な「資格」と、概念的な「資格」が交差する会話に、
なんだかすごく自分の今が重なって、
自分自身が問われる気がした。

私は医者とかじゃないけど。
他人が審する「資格」にそって仕事をするのではなくて、
自分自身の信念で仕事をすること。

そうでありたいし、それが理想だと思うけど、
自分の信念って、今、どこに行ってしまったんだろう。。。と。

・・・今このタイミングで見れて良かったなと思う反面、
またなんか迷いが深まっていくなと。。
うーーーん。むずかしい。
いろいろと霧が晴れない。。



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