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【映画:DVD篇⑨】Dear Doctor

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Dear Doctor

dear_doctor
母が以前見て絶賛していた「Dear Doctor」。
何回かTSUTAYAで見かけていたのですが、
気持ちが整ってないと見れないかなと思って、先送りにしていて、
つい先日。G.W.用にレンタル。

すごくいい映画でした。ほんと見て良かった!

*******
山あいの小さな村に赴任してきた研修医・相馬(瑛太)。
赤のオープンカーで村に着くなり畑につっこんで事故った彼の前に現れたのが、
伊野医師(笑福亭鶴瓶)。おだやかで優しい伊野医師は村中の老人から頼りにされ、
慕われていた。そんなのどかな村で、医者を拒む老女・鳥飼かづ子(八千草薫)と、
医師の娘をもつ彼女の診察をなぜか避ける伊野医師…。
やがて伊野医師は、かづ子を診察するようになるが・・・。
ひとつの嘘――そしてずっと言えずにいたもうひとつの嘘。
*******

◎キャスティング

瑛太が良かった。八千草薫が良かった。余貴美子がすごく良かった。
そして、笑福亭鶴瓶がほんともう素晴らしかった。
あと井川遥もすごく素敵でした。

といった具合に、
役者さんがとにかくすごく素敵な好きな人ばかりで、
彼らが作る村の日々の空気が、やわらかくて優しくて、
それでいてすごく切なくて。

◎伊野先生と、先生をとりまく強くあたたかい人々

まずはとにかく伊野先生演じる鶴瓶がすごい。
とにかくすごい。本当に人が好きなんだなっていう、
鶴瓶の人間味やあたたかさや人懐っこさが、
スクリーンごしに、にじみ出るように伝わってきて、
すごくあたたかい。

そのあたたかさゆえ、苦悩も深くて。
かづ子の嘘を引き受けるけど、
娘の苦悩にも触れて、、。

余貴美子の診療所の看護師さんとか、
香川照之の製薬会社の営業さんとか。
巻き込まれてる「共犯」たちも、
実は影で支えてくれてる存在で。
決して押し付けがましい正義とかではないけど、
でもすごく強い「絆」みたいなのが、
みんなが血が通いあってる感じが・・・
とてもぬくもりがありつつ、強くて、切ない。

二人の刑事が「伊野先生の失踪」を追っていくけど、
追えば追うほど明らかになる伊野先生をとりまく絆。
そして最後のシーンの八千草薫。
あのタイミング、あの表情。
すごく良いすね。

「山あいの小さな村」の景色や色もとても良くて、
そこに住む村の人々がゆっくりした感じが、
その空気が伝わってくる感じ。

◎資格

個人的には、瑛太と鶴瓶のシーン。
医者の資格について語るシーン。
「資格」ってなんだろうって。

制度的な「資格」と、概念的な「資格」が交差する会話に、
なんだかすごく自分の今が重なって、
自分自身が問われる気がした。

私は医者とかじゃないけど。
他人が審する「資格」にそって仕事をするのではなくて、
自分自身の信念で仕事をすること。

そうでありたいし、それが理想だと思うけど、
自分の信念って、今、どこに行ってしまったんだろう。。。と。

・・・今このタイミングで見れて良かったなと思う反面、
またなんか迷いが深まっていくなと。。
うーーーん。むずかしい。
いろいろと霧が晴れない。。



【映画:DVD篇⑧】ヘブンズ・ドア

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ヘブンズ・ドア

heavensdoor
大好きな『鉄コン筋クリート』のマイケル・アリアス監督の作品。
公開時からずっと見たい見たいと思っていたのを、
やっとDVDを借りてきました。

*******
自由気ままに日々を暮らす勝人(長瀬智也)に、
ある日、突然つきつけられた余命宣告。それも3日とか。
現実を受け入れられず呆然とするなか、病院で、
7歳のときから不治の病で入院しているという少女、
春海(福田麻由子)に出会う。
天国では「海」の話が流行らしいぜ、という流れで、
海を見たことがない春海を連れて、二人は、
病院の前に停められていた高級オープンカーに勝手に乗りこみ、
海を目指して夜の道を走っていく。だがその高級車は実は…。
*******

海に空に、二人の旅、強い者・弱い者、守る者・守られる者。
町に廃墟に人にギャングマン。
「鉄コン」色があちらこちらに散りばめられた映像。
色とかがやっぱり好き。雰囲気とか空気とか光とかがきれい。

◎行き当たりばったりの旅、余命わずかなロードムービー

行き当たりばったりの旅。
「余命わずか」な二人のロードムービー。

なんだろうな、自分は何をしたいんだっけ?
何をしたくて今まで生きてたんだっけ?
そんな自問自答をつきつけられ、戸惑いつつ、
「明日はないんだから今だけ生きる」ということに価値を置く、
そんなルールのタイムリミットつきの時間のなかに
突如、放り込まれる。

そんなとき、いろいろゴチャゴチャ考えずに、
死ぬまでにしたいこと、今したいことって何なのかなと、
自分にとっては、じゃあ、なんだろうなと。
そんなことを考えさせられる。

「儚くわずかな余命」というタイムリミットが、
長瀬智也と、福田麻由子の空気によって、
夢のなかみたいに現実感なく受け止められて流れていく。
・・・・でも、もし。と。
その感覚がすごく現実的。
どこか他人ごとなタイムリミット。
そんな非現実感のなかで日々をやり過ごしてしまう、
現実の日々。


◎スタッフ・キャスト・チーム

こちらも原作(オリジナル)があるみたいですね。
「Knocking on Heaven’s Door」とかいうドイツ映画。
もともと楽曲からインスピレーションを得て作られた映画のリメイク。

STUDIO4℃は入ってないと思うんだけど、
どことなく鉄コンな感じのするチームワークな気がして。
ニノや田中泯が出てきたり、音楽もPlaidだったり、
オリジナルは、20代か30代の男二人だったのを、
勝人と春海の組み合わせに置きかえたり。

そういうひとつの仕事が、次の仕事に、
蓄積されていって重なっていく・・・みたなの、いいね。なんか。
仕事はチームでやるもの。
情熱を共有し、ともに闘い抜いて、
何かをつくり上げる熱量が欲しい。
そういうチーム仕事をするための情熱とパワーが欲しい。
取り戻したいな・・・なんか・・・いろいろと。
自分をもっと見つめなおさなきゃ。。




【映画:DVD篇⑦】SP野望篇

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SP 野望篇

sp
眠れなかったので、TSUTAYAで借りてきた「SP 野望篇」を。

先日、劇場でFinal Episodeの「SP 革命篇」を先に観て
順序があべこべになっちゃったけど、
その前の作品「野望篇」をDVDで。

冒頭のイントロのシーン。
・・・・あれ?これ知ってる?すでにTVでやってた?
と思って観てたら、そういえば特ダネ!か何かで、
冒頭シーンだけ流してたのを見ただけだったみたい。

ま、それはともかく。

革命篇のときも思ったけど、
こんなに映像を計算しきって創り出すことができるってすごいなーと。
ストーリーも、演出表現も、カメラワークも、何もかも。

例えば長まわしのシーンとか。
以前、是枝監督の映画(妻夫木聡と竹内結子の大正時代のやつ)の
番宣をしていたときとか、あと三谷幸喜の「THE有頂天ホテル」のとき、
長まわしのシーンについて特集してたのを見たことがありますが。

そういうので撮影シーン(メイキング)とか見てると、
役者さんの動き、カメラの動き、とか計算するのとか、
あと画面のなかで観客の視線の注目ポイントの流れの計算とか。
ほんとすげえなと。

SPでも最初のほうの伊達議員のパーティの場面とか、
意味深な長まわしで、不安感を煽る感じのシーンがあって。
そういうのすごい大変そうでもはや想像するだけで発狂しそうというかw、
理解を超越した領域だなーって。
もはや・・・・ネ申。

あと鏡だらけのトイレのシーンとかね。
カメラ映りこまないようにしてるのかなとか、
編集とかでCGで消すのかな??とか。

まあ映画館ではなくDVDで観てたこともあり、
そんなとこをチラチラ考えながら観てました。

あとアクション監督ってやっぱりすげえなあーと。
同じく10月30日公開だった「牙狼」とかでも、
本トそう思いました。
アクションシーンを作るってすごいなーって。

ま、そんなこんなですが。

映像としてすげえすげえと思って観てたんですが、
先に、「革命篇」を観ちゃったせいかな。。。

ストーリー?というか、
流れとしては・・・・、

いやいやいや・・
さすがに、ちとやりすぎじゃねえ?感が。笑

てかもう岡田君の「井上薫」が、
もはやレベルをこえて超人的すぎて。。。苦笑
さすがにチョットついていけないっすよ、みたいな。ww

革命篇のほうがそのあたり、
尾形さんにフォーカスが分散されてたり、
「革命」っていう肝心の事件にクライマックスがあるから、
いい感じに、薫くんの超人ぷりが削ぎ落とされて、
面白かった気がしました。

(尾形さんカッコ良かったし♥ …てそれは関係ないですね、はい。)

【映画:005】阪急電車

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阪急電車 =片道15分の奇跡=

hankyudensha
『フリーター家を買う』の有川浩の、
陽だまりのような温かさが残るほっこりとした小説。
劇団ひとりの『陰日なたに咲く』 を陽だまりにした感じ。
そんな小説の映画化された作品。
公開初日で、観てきました。

*******
宝塚駅から西宮北口駅までを結ぶ片道わずか15分。
そんなローカル線、阪急電車の車内で交差する乗客たちの、
それぞれのほろ苦くもほっこりする物語。
いろいろ抱えている人たちが、すれ違いのなかで、
ちょっとした交わりのなかで前向きな気持ちを取り戻してく・・・。
*******

◎交差するいろいろな女子の物語

小説読んでるときは気づかなかったけど、
これは「女子のいろいろな物語」だったのですね。

すごく良かった!!!
女子の映画だなーと。
めっちゃ泣く。

ひとつひとつのエピソードと言葉に、
すごく胸を締め付けられるような、
切ない涙があふれて止まらないです。
どの世代のエピソードにも。

◎我慢してる涙をちゃんと泣かせてくれる存在

我慢してる涙をちゃんと泣かせてくれる存在って
すごく優しくて素敵だなって。。

映画のなかで、それぞれが、
そんな存在に出会って、
ぎりぎりに張りつめてた気持ちが
ほどける瞬間ごとに、
すごく泣ける。

映画のなかでは阪急電車のなかで、
それぞれそういった存在に出会うわけですけども、
確かにそういう存在って、もしかしたら、
自分の「日常の人間関係」の外の存在なのかも
しれないなって映画を観ながら思いました。

ただ、今の時代、、、

この物語みたいに見ず知らずの人と
そんな触れ合いをするのが難しかったりするし。。
だからみんな(社会)が塞がっていっちゃうのかな…。
とか思いました。

でも身近な人であってもそうでなくても、
そうやって我慢してる張りつめた思いを
スルッと外に出してあげる”一言”って、
他人からもらうものだから…。
だから「そういう一言」をかけられる人に
なりたいな、なれたらいいなって。。

そういう人はたぶん、
自分自身も傷ついたりすることから逃げないで、
いろいろ最後まで考え抜いてる日々があるからこそ、
でもって、常日頃からちゃんと人と向き合ってるからこそ、
すれちがいの人の傷にも上手に触れるんじゃないかなと。。
逃げないで生きていくこと。うーーん、難しいことですよね・・・
でも変わりたいと思う。少しずつでも・・・

◎要領のいい人、そうじゃない人、そして考えるということ。

しかし中谷美紀様の役が自分と同い年の設定だったとは…。
最初の出だしから、なんか同い年ってだけで、
身につまされる思いでした。。

要領がいいタイプと損するタイプ。
まあ損するタイプだからって、
必ずイコール美人っていうわけとは限らないけど(笑)。

でも確かに「そういうタイプ」っているよね、と。
そういう要領よくひょいひょい器用にいけちゃう人を
うらやましく思うときもあるけど、
でも、逆にそういった要領のよさに、
ひょいっと乱されたりしても泣き入らずに、
真正面から向き合う強さとか、
すごくまぶしい。

損する人生を堂々と凛と生き抜く強さは
本当の強さでかっこいいなと。

「損するタイプ」っていう自意識があると、
そのことを言い訳にしてしまいがちだから。
「損するタイプ」である自分に向き合って、
傷つくことをよりも自分の求めることに向かって、
凛と突き進むこと。

なんか自分も、いろいろうわべだけじゃなくて、
ちゃんと考えて生きていかなきゃいけないなと思いました。

まあ…こうして言葉にしてしまうと軽いけども。。ね。。。
本ト、いろいろちゃんと考えなきゃ…

——-
ちょっと最近、
そういった「要領のよさ」だったりに、そういうものに、
疲れだったり疑問を感じたりして悶々と悩む。。
うーん、てか、そんな悩み自体、一種の逃げだったりするのかなぁ・・・。
もやもや・・・

【映画:004】イリュージョニスト

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イリュージョニスト

illusionniste
予告編で観たときに、クレジットに「ジブリ」の名前を見て、
あと、色のトーンとかが好きで、気になってた作品。

******
時代遅れの手品師が、スコットランドの片田舎で、
自分を魔法使いと信じる貧しい少女アリスと出会う。
言葉の通じない二人だったが、追いかけてきたアリスとともに、
都会エジンバラ、で一緒に暮らし始める。
仕事がなかなか見つからず金銭的に苦しいなかでも、
アリスの信じる魔法が解けないようにと無理をする手品師。
しかしアリスも次第に大人になり、恋を知り・・・・
******

◎アニメーションの色と美術

アニメーションの絵がとにかくきれい。というか好き。
動きはディズニー的だけど、色とか背景とかの雰囲気が
STUDIO4℃みたいですごく好みでした。
鉄コン筋クリートとかだと「アジア」の町並みだけど、
あれの欧州バージョンみたいな。ロンドンの街並みとか、
哀愁のある感じですごく色気のある背景美術。

ストーリーのほうは、手品師とアリスが言葉が通じないので、
全編通してほとんど台詞がない。
つきはなされるというか観客に委ねられるというか。
観ている人の、考え方とか、積んできた人生とかによって、
それぞれ受け取り方が違ってくるんだろうなって。
なんか「いのちの食べかた」を見てるときと近い印象。

そういう意味では、DVDとかで手元に置いて、
自分のなかのいろんなタイミングで見返してみたりすると、
そのたびに受け取ったりするものが違ったりするんじゃないかな、
と思うような作品。

◎「今」の自分が感じたこと――「手品師」という仕事

そんななかで、今の自分・・・・でいうと。
仕事について、在りかたとか、生きかたとか、進みかたとか、
そういうのにいろいろと悩んだり迷ったりしてる時期なので。
そんな今の自分にとって身につまされる思いだったのが、
「手品師」という仕事。というか。

仕事をしていて「ウチらは手品師じゃないんですけど?」って
言いたくなるような無茶な要望がよくある。。。
実際によくそう言ったりもしてる。

でもその「手品師」も、魔法使いではなくて、
タネや仕掛けや努力とかがあって夢を見せてるわけで。

無理をしながら夢を見せようとばかりしていたら、
いつか叶えられなくなる現実が出てくるよな…とか。
自分の仕事ともすごく重なったりして。。

しかも。

夢を見せて喜んで欲しかったその相手は、
もしかしたら「自分だから」という理由ではなくて、
「魔法をかけてくれる相手だから」ついてきてるだけ、
だったりすることも、これまたよくある話で。。。

◎「魔法」を介さない”関係力”

魔法(=言うことを叶える)ではなくて、
人として人間味というかその自分自身として、
人を引きつけられて、人とつながるためには
どうしたらいいんだろうなー。って。

相手に喜んでもらうこと、のゴールの先に、
別の自分の願望(要望)があるというのが違うのかな。。

今の自分は、広告の仕事、をしているわけですが、
ユーザーに喜んでもらおうとは思うけど、
その先には「得意先(クライアント)の商売」という別のゴールが必ずある。

そういうのを、いかに要領よくやってやろう、
とのが広告の仕事なのかも……と。

魔法とか手品とか、何かを介して、
人と向きあっている限りはだめなのかもしれないですね。
キッカケというだけでなくて、媒体として、何かが間に存在すると、
温度はお互い届きにくくなる。。

自分の温度を相手に伝えたり、
相手の温度に触れることを恐れちゃだめだよなと。。

セリフのほとんどない「イリュージョニスト」を観ていて、
なんかそういった、今思ったことを、
書き残しておきたくなりました。なんとなく。

いつかまた別のタイミングで、観た自分が、
今自分が感じたことを、読み返せるように・・・。

【映画:wowow篇】ダーリンは外国人

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ダーリンは外国人

darling
はい、どんどんいくよー。
こちらも、3月22日に観た作品。

ダーリンは外国人は、原作のマンガがすごく大好き♥
笑えるしほっこりするし愛があるし。うちの三姉妹、みたいな

ほのぼのマンガの映画化。
「抜かれるなら・・・ドギモがいいよね!」という言語マニア(フェチ?)の
日本語ペラペラ・アメリカ人のトニーを恋人にもつ、

マンガ家志望の女の子、サユリ(井上真央)。
普段は二人のほのぼのする日常だけど、
外国人の彼との恋愛ということで、
いろいろとちょっとしたすれ違いや戸惑いがあったり。。

外国人のトニーと、マンガ家という夢を
お父さんに認めてもらいたくて、 頑張ってるけどすごく焦ってしまう
サユリの気持ちはわかる気がする。

でもそんな焦るサユリを、
マイペースながら、 しっかりとあたたかく見守ってくれて、
包んでくれるトミーの存在がすごくあたたかくて、
観ててすごくほっこり。なんかジーンとする。

あと関係ないけど、 ふたりが住んでる家から駅までの道、の設定で、
ウチの近くの桜道がロケ地で使われているので
(※映画のなかでは桜シーズンじゃないけど)

そういう意味でもちょっと愛着がわきますね。笑

【映画:DVD篇⑥】食堂かたつむり

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食堂かたつむり

katatsumuri
これも観たのは、3月22日で、1ヶ月前ですが。

食堂かたつむり。
王様のブランチで紹介されててこの原作も読んだのですが、
あまり好きではなくて。。なんというか「女子」っぽいというか。。。
手づくり好き女子のメルヘン&ガーリーな願望が詰まってて、
ちょっと砂糖強すぎて甘すぎるお菓子みたいな。。

自分のお店を持つという夢を描いていた倫子が、
男に騙され、夢のために貯めていたお金と”声”を失って、
傷心で、不仲の母と、豚のエルメスの住む故郷の実家に戻り…。
その地で、おばあちゃんに教わったレシピなどをもとに、

1日1組のお客様だけを迎える「食堂かたつむり」を開店する。
……。

まあ苦手というのは、ジュデーム・スープと呼ばれるようになる、
倫子が作ったスープを飲むと恋がうまくいく、という魔法みたいな話。
小説を読んでいたときは、その幸せの魔法がファンタジー過ぎて、
なんだか食傷な感じだったのですが。。

これも映像のチカラで、というか、
文字だけで自分のなかで描く世界より、
”美味しく”コーティングされているというか。

ママのルリコさんが余貴美子っていうナイス・キャスティングとか、
お妾さんのくだりとか、エルメス&ウェディングパーティのくだりとか、
そういうのが作り手の愛がいっぱい詰まってる感じがして、好きでした。
お妾さんのくだり、好きだったな♥

「食べて、祈って、恋をして」を観て以来、

「食べる」っていうことのパワーをすごく感じるのが、
ますますすごくそう感じました!

美味しいものを食べて、
幸せ気分に浸りたくなる作品!(´ ▽` )ノ

【映画:DVD篇⑤】告白

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告白

kokuhaku
DVDで観たのが、3月22日。。
って、もはや1ヶ月以上前ですが。。。

同日に観た「悪人」と、逆軸で、映像演出の面ですごく感動した作品。
もともと「下妻物語」がすごく好きだったので、その中島哲也監督。
CM監督出身の人。原作も読んで、評判もすごいし、ずっとずっと
観たかった作品をやっと。。

とある中学生の教室。
担任の森口先生の独白から物語が始まる。
その告白は、シングルマザーの彼女の幼い愛娘が、
事故死とされているのが、実は彼女の教え子に殺された事件である、
というもの。教室のなかにいるその犯人の生徒をA、Bと呼び、
彼女の告白は続く。次第に生徒たちのなかで、A、Bは特定され…。
そしてその告白のあと、森口先生は教師の職を退くが、
淡々と彼女の「復讐」は綿密に進行していく。

「悪人」も「告白」も両方とも原作を読んでから映画を観て、
「悪人」のほうは原作から感じた世界観の再現力に驚いたのですが、
「告白」のほうは、逆に作りこまれた映像演出という仕事のチカラを
感じた作品でした。。。
正直なところ、「告白」の原作を読んだとき、まわりの言う、
怖い怖いという感覚があまりピンときてなかったのですが・・・。

映画を観たら、森口先生の「告白」の本当の意味がわかって、
すごくすごく怖かった。。。
誰かのフィルタを通すことでみえてくるもの、
そういうのが「演出」の仕事なのかもしれないなって。。。
しかもあの「問題作」と言われる内容とテーマを、
あんな奇抜な演出にして、なおかつ作品としてまとめあげて、
すごくすごく惹きつけられて、心の底まで掴まれるような感じで。
そして実際に、いろんな受賞というだけでなくて、
興業という意味でも、すごく実績をあげて。。。

作品としてのチカラに、とにかく圧倒された作品でした。

最後の「なんてね」の言葉に血が凍ります。
どこにかけられた意味だったんだろう。。

【映画:003】 SP革命篇

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休日出勤で、午前中から打ち合わせ。
そのあと会社戻ってサクッと帰るつもりが、意外と時間かかってしまって、
帰り際にちょうど良い時間だったのが、18:40~@六本木ヒルズ。
ということで見てきました、「SP革命篇」!!!!

sp

ん??

あれですね、Webだと、ジャニーズタレントは、
ちょいちょい写真をイラスト加工して使われることがあるけど、、
このビジュアルは堤真一のほうが微妙なイラストっぽいですね。。
ま、そんなことは、どうでもいいんですが。

SP革命篇。

いやぁーーーーーーーーーかっこよかった!!!!!

ドラマ篇が始まった頃は、たしか岡田君に夢中で、
もうキュンキュンしながら見ていた記憶がありますが。
そんな中で、途中からは真木よう子、かわいいーーー♥♥♥
神!!てな感じになって。

でもって映画篇(革命篇)は、それにさらに、
尾形しゃんww(堤真一)がほんともう、
さらにカッコよかったーーー。
自分の信念に向かって力強く進み、
チームへの強い信頼。
とにかく強さを感じた。
こんな時期だからなんですかね、
「強さ」がすごくかっこよく見える。

映画全体としては、
「ストーリーがすごく練られてて膝をうつ!」、っていうのではないけど、
アクションシーンと、クライマックスへの盛り上がりが、
やっぱりすごい!!かっこいい!!!!

例えるなら、歌詞がよくて感動する曲ていうより、
メロディというか曲がよくて感動する曲って感じの映画。
(音楽はあまり詳しくないしそんな好きってわけじゃないけどね)

例えば最初のイントロとか。
平和を描くなかに、権力者と弱者と、表舞台と舞台裏と、
入り混じってだんだんと不穏な「その時」に近づいていく感じ。
だんだんとそういう空気が作られていって、観客が引き込まれて。

笑いありで、緩急つけつつ、2時間近くもの時間、
観客の集中力を切らさず惹きつけてくる映像。

そんなのが作れる人がいるんですもんね。。
すごい・・・・って。なんかしみじみ思いました。
音楽のチカラもすごいよね。
いい曲とかは特にそんなに深い興味はないほうだけど、
物語を演出する音楽っていうのはすごいなって思うです。

ザ・エンターテイメントだなっていう作品!
こういうの作れるのってホントすごい!!!!

【映画:DVD篇④】悪人

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悪人

akunin
映画化されたのを知って小説を読み、
日本アカデミー賞で、主演・助演・音楽と5冠を制したと聞いて、
映画もやっぱり観たいと思っていた作品。ようやくDVDで。

博多から少し離れた山奥のカーブで、
遺体で発見された保険外交員のOL(満島ひかり)。
第1容疑者で疑われたのは大学生(岡田将生)だったが、
次第に、被害者が出会系サイトで出会っていた、
長崎の建設作業員・清水祐一(妻夫木聡)が容疑者として浮上。

そんな頃、その清水祐一のもとに1通のメール。
佐賀の紳士服で働く女性店員・光代(深津絵里)からで、
これも、以前出会系サイトでメールをやりとりをしていた相手。
待ち合わせて、出会い、お互いに思いを寄せ合うようになるも、
「自分は人を殺した」という祐一の告白から、
二人の逃避行が始まる…。

助演男優賞に、被害者・父役の柄本明。
助演女優賞に、加害者・祖母役の樹木希林。

#音楽の久石譲は、(たまたま・・・本当にたまたま)
wowowで「ツインピークス」を観た直後だった私は、
ちょっと・・いやだいぶかな、似てるような気がしているんですが。
あれ…気のせいかな。。今週のツインピークスでチェックしてみます。
と。話はそれましたが・・・・。


◎映像での再現性

小説の世界観に対する、映像への再現性がすごいなと。
次に書くけど「告白」と真逆ですごい。妻夫木くんは、少しイメージと
違うかなと思ったけどあまり気にならないぐらい。小説を読んでいて、
頭に浮かんでた映像そのままが画面のなかに表現されているんじゃないかと
錯覚するような。もはや多少は観る前にCMとかで流れる映像に、
自分のイメージが上書きされている部分もあるのかもしれないけど。

それに、他で借りたDVDの新作紹介で、
「悪人」の予告映像何回も観たのですが、その切り取り方もすごい。
観る前は見たくなるし、観たあともなんだか思い出して迫力に圧倒される。
でも全てを切り出してるわけじゃない。それほど本編の濃度が濃いのかも。

ストーリー上は脇役だけども、柄本明、樹木希林もすごい。
あと若手で、被害者、容疑者の大学生、大学生の友人である、
満島ひかり、岡田将生、永山絢斗(瑛太弟)もすごく良かった。

◎誰が「弱者」で、そして何が「強さ」なのか

「悪人」というタイトルが、なにげにずっと引っかかっていて。
個人的には、善悪を二極だけでしかみない「悪人」という言葉は
好きではないのですが。それをあえて使っている感じで。
ただ小説では、それを説教くさく語っているような気がして(勘違いかも?)
なんとなく「悪人」という言葉のうまく消化できないままだったのですが、
映画を観ていると、「悪人」という言葉にひっぱられて、
「弱者」という存在感がすごく際立っていたような気がしました。

被害者が弱者なのか…
過去に傷つき追い込まれた加害者が弱者なのか…
大切な人を失って自分を責めてしまう者が弱者なのか…
マスコミにさらされる加害者家族が弱者なのか…
“孤独”という切り口で語られてしまう現代人がみな弱者なのか…
表層的なところを切り取って報道してしまうマスコミがあるいは弱者なのか…
自分の弱みを晒さないよう怯えて虚栄する者が弱者なのか…

「弱さ」…孤独っていう弱さ、すがりたくなる弱さ、
虚栄してしまう弱さ、マスコミという弱さ。
・・・でもそうした弱さの先の極限にこそ、
”本当の強さ”が存在しているような。。

被害者・父の言葉。
「あんた大切な人はおるね?今の世の中、大切な人がおらん人間が多すぎる」。
もしかしたら自分の弱さの先に、大切にすべき存在・価値観とかがあるのかもなぁと。
日々の日常の中で、軽々しく、ごまかしてしまいがち…だったりするんですけどね。

◎目指すものへの粘り

日本アカデミー賞の受賞のとき、柄本明が、
「俳優やっておりますが、賞を頂くのはそういう作品に巡り合わなければ頂けない。
素晴らしい脚本、共演者、監督、スタッフの巡り会わせがある。
(李相日監督は)しつこい監督でございました。本当にしつこい監督でございました。
そういう監督の存在を待ち望んでいた僕がいました」と語ったそうだけど、
これだけ揃いもそろって俳優さんもよかったし、
そういった演技も世界も含めて映像に入り込めて浸りきれるのは、
監督のもつイメージの強さと、そこにたどりつく粘りや執念から生まれるものなのかなと。。

自分たちのデザイン(制作)の仕事とかも、やっぱりどれだけ、
イメージするものへ粘れるかというのがあるので、
いろいろ考えさせられますね。。。
特に自分は、自身で手を動かす職種じゃないだけに、
現場のスタッフに気を遣ってしまって、まあいいかと、
「できる部分まで」といった無理をさせない方向で、
処理やコントロールをしてしまいがち。
でも結局それは、いい子ちゃんで思われたいエゴで、
実は結果的には作品もスタッフもダメにしてしまう姿勢なんじゃないかなと。。。
プロデューサの情熱が、現場を動かすほどの力を持つなら、
細かい作業や質について粘っても良いのかもしれない、というか、
粘らなきゃいけないのかもしれない。。

粘れないのは情熱がないからじゃなくてビジョンがないから

ゴールとなるビジョンを持って、ぶれずにその一点を見続けて、
そこへの情熱で現場をリードしていく、ようなプロデューサになりたいです。

「ぶれない軸」探しの旅、、。
終わりなき旅ですな。。

ま、映画からはずれてしまったけど、
そういった映像づくりへの気迫とか、
そういうものに引き込まれる作品でした。

【映画:DVD篇③】ハナミズキ

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ハナミズキ

hanami
■ハナミズキ

「恋空」のガッキーにはまりまくった派としては、
ハナミズキは、少し物足りないような気もしていたので、
期待せずに観たのですが……。映画は、でも、やっぱり、
観るときの心境とかに大きく左右されるものですね。。

北海道の海辺の田舎町。
早稲田大を目指す受験生・紗枝(新垣結衣)と、
同じ高校3年生で漁師をめざす康平(生田斗真)の、
淡い恋から始まる10年ごしの切ない恋物語。

早稲田受験に、見事合格し、東京で一人暮らしを始める紗枝。
康平との遠距離恋愛のなか、新たな早稲田大学での新生活のなかで、
フォトジャーナリストだった亡・父親に面影が重なる北見先輩(向井理)と
出会う。紗枝と康平、と北見先輩。遠距離の切なさも絡み、
その三角関係は、だんだん微妙なバランスになっていく…。

◎見る側の心境による感傷

たぶんいつもならスルーしてしまうようなサヨナラのシーンが、
なんだかことさら切なく思えたり。

NYで働く紗枝の姿に、自分も英語圏で働きたいな、と思ったり。
(私の場合、働きたいのはロンドンだけど…)

そういう全体の恋のストーリーにというより、
自分の”今現在の心境”に寄せたポイント・ポイントで、
なんだかいろいろと(勝手に共感して)感じ入ってしまうシーンが、
多かったです。・・・ま、映画とか小説って意外とそういうものですよね。

トータルとしては……個人的には、
北海道訛りがなんだか違和感あるような気がして(気のせいかもだけど)
そっちに気になってストーリーへの集中度がちょっと途切れ気味でしたが。

まあ、でも、なんといっても。
高校生はいいですな!
ほんと。青春だなと。

あとカナダに住んでいたことがあったのと、
(ちなみに幼い頃に覚えてないけどNYの近くに住んでたことも)
両親が北海道出身なので、なんだか、土地的な縁が多かったかな。
あと高校まで早稲田の近くに住んでたし(受験は落ちたけどw)。

【映画:DVD篇②】オカンの嫁入り

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オカンの嫁入り

okan
ある夜、オカン(大竹しのぶ)が酔いつぶれて、
連れ帰ってきた金髪リーゼントの板前兄ちゃんのケンちゃん(桐谷健太)。

そんな2人を深夜に介抱して、翌朝、ご機嫌ななめの娘・月子(宮崎あおい)は、
オカンから「ケンちゃんからのプロポーズを受けることにしました」と
聞いてさらにびっくり。寝耳に水な、月子、ブチギレ。

というイントロから始まる、
大阪下町の人情ストーリー。

“陽”なキャラクターの陽子さん、大竹しのぶに、
“陰”なキャラクターの月子ちゃん、宮崎あおい。
対照的な母娘。
そこに、派手な見かけと裏腹に、
心優しく穏やかなケンちゃんが参加。

でも、それぞれに、いろいろを抱えていて・・・。

そんなこんなの心あったまるほっこりストーリーだけど、
映像もなんだかすごく丁寧で、素敵な映画でした。
大竹しのぶも相変わらず素敵だけど、
宮崎あおいは本当にかわいいなあーと。
あんなにも、笑顔と、しかめっつらが、
可愛い子はそういないよね!!笑

映像もストーリーも丁寧で、
大阪弁もほっこりとして、
心地良い映画♡
しかも大竹しのぶ×宮崎あおい。
ただのほっこりストーリーだけで終わることもなく。
じーんと染みる感じの切ないエピソード。

大好きです。

【映画:DVD篇①】君に届け

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君に届け

kimitodo
地震による自宅勤務指令。ということで借りてきたDVDの1つですが。
まあ100本ノック・・・・は、映画館の映画で。と思っていたので番外編。
ただレビューを書く練習という意味では、カウントすることに。

原作は少女マンガ。

ティーンに流行ってるらしい( ←という言い方がもうすでになんか・・・苦笑)
という流れで、「しゃべくり007」に出てたSEVENTEENモデルが紹介してて
知った。のが会社にあったので勝手にお借りして読んだら、はまるはまる!
もう号泣。・・・・・とか思ってたら、次々に、現職場でも、前職場でも、
同じようにはまっている人続出!!
しかもティーンじゃなくて私と同じアラサーアラフォー世代。
しかも高男子率!!!!笑

そんな破壊力のある少女マンガ『君に届け』の映画化。

また雰囲気的に、主人公に多部ちゃんがぴったりなんだなー。
三浦春馬くんは、まあまあかな、でも爽やかだしいいかな、とか。
だいぶ上目線でキャスティング見ながらにやにや。
もうそんな時点でなんだか。。。
そんなんで、いいのか、俺。。アラサー女子32歳(Pд`q。)

というのは置いておいて。
ま、そんなアラサー男女でも楽しめるっていうことですよ。要するに。うん。
そんなこんな胸キュン必至!!

◎サダ子が健気すぎる

爽子という名前なのに、ロングな黒髪と、
おとなしい(ちょっと怖い) 雰囲気から「サダ子」というあだ名の女の子。
だけど本当はとっても心優しくて純粋で素直な女の子。
一方「爽やかな人気者男子」の代名詞みたいな、
”ザ・少女マンガ王子”な、風早くん。
普通、少女マンガといえば、片想いが王道ですが、(え?そこがすでにshowa??)
ここは珍しい ”両想い”ストーリー。両想いなのにすれ違い。ww

なぜかというと、サダ子は、「自分デフォルト避けられている」設定なので、
まさかまさか、あの人気者の風早くんが自分のことを好きなんて、
1ミリも、いや1マイクロも気づかない。思いもしない。発想すらない。状態。
なのでせっかくの風早くんの、まさかの王子様からの”恋心”が、
ことごとく「爽やかな親切」でかたづけられていく。笑

ま、そんなすれ違いの恋ものがたりですけども、
マンガ同様、サダ子が健気すぎるんですよね。

アニメはマンガの、ちょっとした小ネタ(ギャグ)を引きずるので、
間とか微妙で、こそばゆい感じもあったりするようですが、
そこはきちんと実写ということで、練り直された演出。

なので、ぜーんぜん無問題。(b´∀`)ネッ!
安心して、淡くてけなげな恋物語に浸って、おk♡

◎キャストがぴったりすぎる

なんかね、ちづも、やのちんも、龍も、キャスティングがぴったりな感じ。
やのちんは、GANTZの岸本恵の夏菜ちゃん。くるみちゃんも、ぴったり。
原作に愛があるキャスティング・演出だなーと思ったりしたんですが、
みなさんの感想はどうでしょうね。

タレントのスケジュールだったり大人の事情によるキャスティングというより、
世界観を大事にしたキャスティングっていう感じがちょっとしました。

もういいよねー高校生とか!!!!
素敵すぎるよ!楽しいでしょうよ!キュンキュンするよ!!笑

という、ほの甘い、
胸キュン♡チャージしたいときにおすすめ。
(ただし心に余力あるときに。あくまで少女マンガ全開の世界なのでw)

【映画:002】 英国王のスピーチ

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英国王のスピーチ

kings-speech
こちらもアカデミー賞発表前夜に観に行きました。
なのでだいぶ書くのが遅くなってしまいましたが・・・・。

最初に個人的な言い訳 をしますと、
前日、あまり寝てなくて寝不足で・・・。にも関わらずビールを片手に
観てしまったので・・・・・もんのすごい睡魔と闘っておりまして。。
そして正直、クライマックスのスピーチもだいぶウトウトとしてしまったという・・・。
まさかのMOTTAINAI鑑賞スタイルだったわけですが。。。

なので、ほんともう感想とか書く資格とかないんですけども。
でもせっかく観たので、おそるおそる書きます。笑
(100本ノックだし・・)

でもねでもね、だいぶ説得力ないかもですが、
でもね、それはもう、とっっっても素敵でチャーミングな映画でした。
これはほんと。 間違いないっす。

◎内気な王に共感

個人的には・・・というところですが、言いたいことがあっても、
うまく人に届くように伝えられない癖なので、内気な英国王の悩みには、
とても共感。(だからこそ最後の感動のスピーチの部分、
ちゃんと起きてて集中して聞いておくべきでしたが。。。 orz)

責任の重さと、期待に応えたい気持ちと、うまくいかないもどかしさ。
いらだちと、悲しみと、失望と、落ち込みと・・・・そして妻の愛。
そういう細かい機微がていねいに織り交ぜられていながらの、
コメディ劇。それも、すごくチャーミングな。

映画全体としては笑いも散りばめられているけど、
チャーミングですっとんきょうで動な感じの”ドクター”に対して、
英国王は、寡黙で誠実。愛にあふれてて静な感じ。
その英国王が、おおまじめにその滑稽な”治療”にとりくむ姿勢が、
本当になんともチャーミング♡

◎おちゃめなドクター

そしてやっぱりなんといってもおちゃめなドクター。
荒唐無稽でつかみどころがなく、それでいて、軸があるドクター。

この映画を見るちょっと前に、「自分のぶれない軸があるか?」みたいな本を
読んでいたので、自分自身の軸ってなんだろう ?って思いながら観ると、
このチャーミングなドクター、まあ軸がぶれません。(笑)

相手が英国王だろうとなんだろうと、
患者である以上は、俺の患者。治療方針にはしたがってもらう、
というスタンス。・・・・・でもだからこそ、その軸がぶれないからこそ、
相手をガッチリ受け止められる安定感があるんだろうなと。
そういう安定感をもって、向い合い、受け止めるっていうことで、
世の中の「病」のおおかたは「治療」できるんじゃないかな。って。

なんとなくそんなことを思ったりしました。

◎監督賞

そういう意味ではアカデミー賞で監督賞も受賞していましたが、
イギリスの現役女王陛下の父上を題材に、こんなにも(ラブリーだけど)
笑いのあるコメディを撮ったという監督。若いんだよね、確か。
でも監督にも、きっと伝えたい何か、「ぶれない軸」があったからこそ、
こういうあたたかい愛にあふれた映画ができたんだろうなと。

あ、あと、クイーン(妻)も素敵でした。
あきらめていた英国王が、やけくそになって持ち帰ったレコードを聴くシーン。
その瞬間に、すごく小さな小さなキラキラする希望のかけらを見つけるシーン。
そこでの二人が愛おしすぎる素敵なシーンでした。
あの場面がとても印象的だったな。

愛は勝つ!ですね。。じーん。(T_T)

【映画:001】 ソーシャル・ネットワーク

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ソーシャル・ネットワーク

socialnetwork
観てから書くのだいぶ遅くなっちゃったけど。。。

アカデミー賞発表の前夜に、話題だった
『ソーシャルネットワーク』『英国王のスピーチ』を2本だてで観てきました。

Web(IT)の仕事・世界にどっぷりな身としては、
あの冒頭のノリとスピードとアドレナリン満載の空気につられて、
ひたすらドキドキと興奮しっぱなしでした。

1分1秒でも、速くサービスをリリース(公開)したものが、勝者。
1分1秒でも、相手に出遅れれば、敗者。
そういったスピードフルスロットルの世界のなかで、
自分の打ち込むコードによって、プログラムやサービスが、
次々と画面のなかで動き始め、命が吹き込まれていくという感動。

ものを作りという単純なわくわく感(アドレナリン)に、
スピード感という増強剤(ドーピング)が加わった感じの、
あの高揚感。そういう高揚感に私たちは中毒化してるんだと思う。
そのテンションが、すごく伝わってきた。
特に「交際ステータス」のアイディアを思いついて、いてもたってもいられず、
マークが雪の中サンダルで転びそうになりながら走ってくシーンとか。
そういうまわりが見えなくなるような「夢中」になる感じ。巨大なおもちゃ。

そういう巨大なおもちゃに夢中なおたくITキッズたちが、
資本(投資)主義の凶暴な暴風雨のなかに飲み込まれていく。
荒波をうまくのりこなし、”宝島”にたどりついたようにみえても、
同時に失ってしまうものもある。みたいな。

(あ、全然そんなグーニーズ的な映画じゃないんだけどね。。。ま、比喩として。)

この映画はアカデミー賞で「脚色賞」なるものを受賞していました。
なので映画から受け取る、友情とか思いだったり切なさだったりとかは、
まあ実際のfacebook創業者たちのリアルなドラマとは、だいぶかけはなれた、
仕立て上げられた”美しい物語”なのかもしれないけれどね。

ま、とにもかくにも、そんなことより、
個人的にはCFOのアルゴリズム王子に、
もう胸きゅん♡でした。

要チェックやで!笑

(そこ結論…!??)