【映画:DVD篇⑤】告白

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告白

kokuhaku
DVDで観たのが、3月22日。。
って、もはや1ヶ月以上前ですが。。。

同日に観た「悪人」と、逆軸で、映像演出の面ですごく感動した作品。
もともと「下妻物語」がすごく好きだったので、その中島哲也監督。
CM監督出身の人。原作も読んで、評判もすごいし、ずっとずっと
観たかった作品をやっと。。

とある中学生の教室。
担任の森口先生の独白から物語が始まる。
その告白は、シングルマザーの彼女の幼い愛娘が、
事故死とされているのが、実は彼女の教え子に殺された事件である、
というもの。教室のなかにいるその犯人の生徒をA、Bと呼び、
彼女の告白は続く。次第に生徒たちのなかで、A、Bは特定され…。
そしてその告白のあと、森口先生は教師の職を退くが、
淡々と彼女の「復讐」は綿密に進行していく。

「悪人」も「告白」も両方とも原作を読んでから映画を観て、
「悪人」のほうは原作から感じた世界観の再現力に驚いたのですが、
「告白」のほうは、逆に作りこまれた映像演出という仕事のチカラを
感じた作品でした。。。
正直なところ、「告白」の原作を読んだとき、まわりの言う、
怖い怖いという感覚があまりピンときてなかったのですが・・・。

映画を観たら、森口先生の「告白」の本当の意味がわかって、
すごくすごく怖かった。。。
誰かのフィルタを通すことでみえてくるもの、
そういうのが「演出」の仕事なのかもしれないなって。。。
しかもあの「問題作」と言われる内容とテーマを、
あんな奇抜な演出にして、なおかつ作品としてまとめあげて、
すごくすごく惹きつけられて、心の底まで掴まれるような感じで。
そして実際に、いろんな受賞というだけでなくて、
興業という意味でも、すごく実績をあげて。。。

作品としてのチカラに、とにかく圧倒された作品でした。

最後の「なんてね」の言葉に血が凍ります。
どこにかけられた意味だったんだろう。。

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