『白夜行』、『流星の絆』、『容疑者Xの献身』、『手紙』、とか、
東野圭吾がすごく好きです。いちばん好きな作家。
昔、広末が出てた映画のやつね、ということで。
ドラマ化きっかけに書店で手にして、読むことにしました。
やはり良いですね。
小さなエピソードに細かくトリックが隠されてたり、
事件の被害者・加害者・賠償側の企業・マスコミ、などなどが、
一筋縄ではいかなくそれぞれに事情・立場がある複雑な問題提起として存在し、
それでいて軸となる物語にこめられた、悲しみ・愛情・いたわり・慈しみ、
揺れ動く気持ちみたいなものが、すごくすごく丁寧に描かれていて、
気持ちの奥で共鳴する響き を感じる。
最後に直子が決意をしたのは、娘の”出会い”を娘の体のなかで感じ取って、
それがきっかけだったんだろうなとか、
最後に秘密に気がついた平介が、
花婿にした”儀式”のような行動に、
すごく親の愛を感じたです。
新しい家族を迎える代償と覚悟の愛。
すごく特異な状況だったからこその、
とても切ない親の愛。
家族という絆を育む相手に対する、
自分を賭する(犠牲にする?)覚悟に近い、
とてつもない深い愛情と慈しみを感じるから、
東野圭吾が好きなのかもしれないな。。
広末映画も観てみたいす。