箭内道彦イズム

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休日出勤、徹夜中の現実逃避その2。
さっきデスクまわりを片付けてたときに出てきた雑誌を
ちょっとぱらぱらめくってみた。
そのひとつの特集が、箭内道彦のインタビュー。
情熱大陸も見たけど、
「東京メトロ」のCMが大好きです。
そういう空気をつくれる人は、
きっとやっぱりスタンスが違うんだろうなあ。
すべての人に対して”閉じてない”のかなあ。
引用
 事前に『既成概念をブチ壊す人だろうなあ』と予想
 して取材に臨んだのに『いやぁ、ぼくなんてほんと
 にイエスマンですよ』と言われる……そこで自分の
 事前予想に固執して『でも、そのまんまでやるのと、
 ちがうことをやるのと、どっちが好きですか?』と
 か誘導尋問みたいにしてしまうと、それはやはり
 ドキュメンタリーではないなと思います。
 想定の範囲を逸脱したときに『待てよ、これはこれ
 でおもしろいから、企画自体を”オレはイエスマン”
 に変更できないか?』と思えるかどうか。
 (中略)
 クライアントさんに『こいつは、困ったときには自分
 たちのことを応援してくれている、わかってくれている、
 愛情をもってくれている。こいつが言うなら、やって
 やろう』と思っていただくことのほうが、よほど必要
 なプレゼンテーションです。現場の空気を重視させて
 もらうのだから、ココはどうしても直してほしいという
 ことは誠実に直すだとか、自分にスキマをいただく
 かわりに、相手もスキマに入りこめるようにする
 (だいぶ中略)
 偶然にできたデザインは、人間がジワジワとこねく
 りまわしたりしていないから気持ちがいいし、ネチ
 っこいこだわりが画面に残らないから、割とカラッ
 として素材が生きてくるところがあります。
私自身のやってること、
自分にできることなんて、
ほんのほんのちっぽけだけど……。
でもほんのちっぽけなことしか出来てないにもかかわらず、
難しいスキルなんていらない「誠実」という大事なことを
忘れかけていたのかもしれないね。
“奢り”の気持ちがあることですらおこがましいのに。
「誠実」は、万人が発揮できるベーシックな能力なんだから
忘れちゃいけないよね、そこは。