濃い時間、薄い時間(2)

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そんなこんなで、ふと思ったこと。
30歳になった今、今までの自分の人生30年間を振り返ると…。

《~10歳》
10歳までの10年間は、原始そのものだったなって。
キャラとか価値観とかすべてが素っ裸すぎる感じ。
あまりにむき出しの「素」そのものすぎて、
人と同じ風にできない、自分のすっとんきょうさ
ちょっと戸惑ってた時代。

《10代》
次の10年。10歳~20歳のいわゆる「10代」。
キャラは地味キャラだったけど、考え方・自己主張・好きなものとかが
なんだか気づいたら人より濃くて。。。それでそれが嫌で恥ずかしく、
ひたすら封じ込めようとし願っていた10年。

《20代》
20代、この10年間もしかしたら、意識的に、そして無意識的に、
いちばん色々なものを薄めてしまって、実際に薄まってしまった10年間。
たぶん「仕事以外」のほとんどを捨ててきて、というか、逃げてきて。
いろんなことをビールで洗い流す日々。

…………

洗い流すというよりは、
たぶん、仕事(という名のたぶん時間の浪費)と、
ビールを飲んでる時間で、10年を薄めてきたんじゃないかな。って。
私はそんな20代を送ってきたんじゃないかなって。ふと思いました。

「後悔先にたたず」「自業自得」「一事が万事」という3ワードを
家訓にして育った私としては、そこに「後悔」は更々ないのですが・・・。
(まーだって、それはそれ、ってことで。)

でもこれから来る30代は、
「濃い時間」を取り戻す10年としていくのも
いいんじゃないかな。て。ふと思いました。

のだめを久々に読んでて特に。

『恵ちゃん(のだめ)がこの国(フランス)でも活き活きしている
理由が分かった気がする――フランス人に負けない、
強い自己主張』」 ・・・・と留学の地で一緒になった黒木君の言葉。

自己主張かー。
自己主張とか濃さとかが生きる世界にいるとしたら、
この10年で薄めてきちゃったもんを、また濾過して
濃く蒸留して煮詰めていかないといけないかなー。
巻いていったとして、それに5年間。

薄めてしまったものを、この5年間で
蒸留で濃く濃縮させていく「もがき」の時期として考えれば、
いいのかもしれないなーって思うことにしました。

そう考えたら、どんな危機アクシデント
どんな境遇も、飲み込んで濃くしていけるチャンス、という。

もしかしたら、そういうことなのかもしれないですね。