宮崎アニメに含まれるシンボル。

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佐々木隆という人の本より。
『千と千尋の神隠し』
・ハクとカオナシ
銭婆に会う道中。往路はカオナシが旅の伴で、復路はハク。
他にも、にがダンゴによる浄化、千によって取り戻す自我、などの共通性。
上階と地下(ボイラー室)での暴走、白と黒、などの対比性。
・「尋(たずねる)」の字を取られ、それを取り戻す千。
・「雨が降ったら海ぐらいできる」世界。蛙とナメクジが従事する湯屋。時間の速さと世界の大きさ。
・過剰に快楽を提供するだけで、欲求のコントロールがない油屋と、
そこで過保護に育つ坊、暴走するカオナシ(ともに個を示す名を持たない)。
・正月、ヤヌス(Janus)、おおとり様(酉)の象徴するもの
『となりのトトロ』
・死と再生のテーマ
火垂るの墓→となりのトトロの同時上映。死と再生の対比とつながり。
風の谷のナウシカでも、もののけ姫でも語られてるテーマですが。
・6月23日(木)に秘められたメッセージ
・村の境界の六地蔵で見つかるメイ。
・母がいない「尋常でない子ども」のメイちゃんの行動。
『ハウルの動く城』
・ソフィー(知恵)を愛す(フィロ)=フィロソフィー(哲学)。
・事典による帽子の示すシンボル的意味。
1)頭に関連して思想を表す
2)個人をおおうもの
5)翼のついた帽子はメルクリウス(神々の使者の持ち物)
6)シルクハットは魔女や魔王の特徴。
また不思議の国のアリスに出てくるMad Hatter(帽子屋)は、
シルクハットを作るときに使う水銀の影響で精神障害があるが、
水銀(mercury)はメルクリウス(Mercury)と同じスペルで、
錬金術にも使われたんだとか。
・heartlessなハウルと、カルシファーの暖炉(hearth)の中に隠されていた心臓。
・心臓がないハウルと、燃え移った火を消すために水をかけられる魔女。
(心臓がないブリキの木こりと水をかけられて死んでしまう西の魔女。)
それに伴に旅するカカシに犬。
『風の谷のナウシカ』
・ナウシカ(NAUSICAA)とクシャナ(CUSIANAA)。
ナウシカは叙事詩オデュッセイアに登場する王女の名。
俊足で空想的な自然とたわむれることを喜ぶ少女。
血まみれのオデュッセウスを怖れず救う。
クシャナの名の由来と考えられるのは古代インドの軍人(貴族階級)で
政治や軍事に従事するクシャトリアというサンスクリット語。
平和と戦争の対比を象徴する二人の王女の名には、
綴りを入れ替えると互いの名になるトリックがある。
うーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!
やっぱり宮崎駿はすごいです。
すごいですね。