「容疑者Xの献身」

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20081002_524580.jpg 容疑者Xの献身。
評判よかったので期待していたのですが、
もうその期待以上でした。
やっぱすごいですねーー東野圭吾。
ほんとすごい。
やっぱり何かのときにも書いたけど、
(流星の絆かな?手紙かな?なんだろう)
本格的な小説家が書いたストーリーが背景にあると
丁寧に練りこまれた物語で、凄みと深みが違う感じで。
「数学者は場所を選ばない。」
だからこその決断。
「誰にも解けない問題をつくるほうが難しいのか、
誰にも解けない問題を解くほうが難しいのか、
ただし1つだけ解はあるものとする。」
この問題自体が難解で、
でもきっと解くほうが難しかったのかも。
そして4色問題。
ちょっと博士の愛した数式を思い出しました。
数学者は、数式の中に「真理」を求め見出して、
そこから人生でも結論を導いちゃったりするのかもな…。
最悪の結末で、最高の物語だと思いました。
堤真一もすごい!やっぱりすごい。
ほんとこの人はすごいよね。
あいかわらず柴崎コウの内海刑事は、
余計な感じがしたけど。まあいなかったらいなかったで、
全体がおっさん臭すぎて、それはそれで華がなかっただろうから、
「邪魔だったなー」と思うぐらいな感じで、ちょうどいいのかも?笑
なんてね。
まあそれはともかく。
堤真一のラストシーンがすごく哀しかった。
すべて崩れ落ちてしまうような、でも救いがあるような、
でもなんともいえず言葉にならない、やるせない感じで・・・。
よかったです。