容疑者Xの献身。
評判よかったので期待していたのですが、
もうその期待以上でした。
やっぱすごいですねーー東野圭吾。
ほんとすごい。
やっぱり何かのときにも書いたけど、
(流星の絆かな?手紙かな?なんだろう)
本格的な小説家が書いたストーリーが背景にあると
丁寧に練りこまれた物語で、凄みと深みが違う感じで。
「数学者は場所を選ばない。」
だからこその決断。
「誰にも解けない問題をつくるほうが難しいのか、
誰にも解けない問題を解くほうが難しいのか、
ただし1つだけ解はあるものとする。」
この問題自体が難解で、
でもきっと解くほうが難しかったのかも。
そして4色問題。
ちょっと博士の愛した数式を思い出しました。
数学者は、数式の中に「真理」を求め見出して、
そこから人生でも結論を導いちゃったりするのかもな…。
最悪の結末で、最高の物語だと思いました。
堤真一もすごい!やっぱりすごい。
ほんとこの人はすごいよね。
あいかわらず柴崎コウの内海刑事は、
余計な感じがしたけど。まあいなかったらいなかったで、
全体がおっさん臭すぎて、それはそれで華がなかっただろうから、
「邪魔だったなー」と思うぐらいな感じで、ちょうどいいのかも?笑
なんてね。
まあそれはともかく。
堤真一のラストシーンがすごく哀しかった。
すべて崩れ落ちてしまうような、でも救いがあるような、
でもなんともいえず言葉にならない、やるせない感じで・・・。
よかったです。
「容疑者Xの献身」
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