『チームバチスタの栄光』 海堂尊

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続いて『チームバチスタの栄光 上・下』も読了。
いやー!!
これは面白かったですね!!
最初、映画のほうに興味があったんですが、
なんかのサイトに書き込まれた映画評コメントで、
竹内結子の田口を「あんなの田口じゃない!!」みたいな
原作ファンのカキコミがあって……。
それをきっかけになんとなく原作に興味を持って、
この前、本屋で目にしたので、
これまたなんとなく手にとり……。
いやいやいやいや、
これがまた本当に面白かったです!!
上巻の前半は、神経内科(映画では心療内科)の
田口先生の面談による観察記録。あとがきの中でも
例えられてたけど、たんたんと積み上げられていく、
ワトソン先生的な、凡人目線の印象をまじえた、
人物描写や手術時の状況・背景などの情報が
たんたんと収集されていく。
一転、下巻の後半でいきなり登場する、
厚生省の異端児役人の白鳥。
『TRICK』の上田教授とかで、トリッキー役がはまり役になった
阿部寛にもうピッタリ!!(小柄で太めな白鳥設定にはあわないけど)
わたしの頭のなかでも、もう、阿部寛キャスティングのまま、
ストーリーは大爆走。
調査の相棒にさせられた田口先生も、
チームバチスタはじめとする関係者面々も、
もちろん読んでる読者も、どんどん、白鳥にペースを崩されながら、
ぐいぐい引き込まれていく感じ。
犯罪の犯人探しやトリックとかよりも、
桐生先生・鳴海先生をとりまく背景だったり、
医療現場の実情の課題だったり、
ラストの記者会見の辞表劇とか。
そういった最後らへんの人間劇がまた面白かったです。
記者会見シーンの痛快さは、読んでいて、
なんか中学のときに夢中になってた、
『ぼくらの7日間戦争』を思い出しました。
地味で無口な中1か中2だったころ、
私は、『ぼくらの7日間戦争』シリーズの小説にはまってて。
あの中学生どまんなかで、幼いながらもエネルギーいっぱいの
痛快さに胸を躍らせながら夢中になって読んでたものです(笑)。
なんかひさびさに、
それに似た爽快感というか。
どことなく懐かしい思いがしました。
あとは、田口先生というか作者のユーモアというか。
時折さしこまれるちょっとした、
小バカにしたときの毒舌表現がかなりツボ!!(笑)
映画の、竹内結子の田口先生は、
確実に田口公平先生とは違うだろうけど、でもそれを承知で、
映画のほうもちょっと観てみたくなりました。
もうDVD出てるのかな~??
ま、そんな感じで。
今日の名古屋は暑いです……………。
このあと、
母とまた映画を観に行ってきます!!
『あの空をおぼえてる』ですね、今日は!!
ほいじゃーまた。