初・玉三郎!!

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昨日から母が泊まりに来てて、
今日は二人で歌舞伎の午前の部を観にいってきました。
二幕目の踊りの演目では、玉三郎は、
平宗盛《片岡仁左衛門》の寵愛をうけてる遊女“熊野(ゆや)”の役。
故郷から母が倒れた知らせがきて暇乞いするものの、
離したくない宗盛が許さなくて、
宗盛と母への思いに板挟みを悩んで、
清水寺の花見の場で舞う……という話。
舞の場面では、
噂の美しさを目の当たりにして、
これは宗盛もそばに置いて離したくないよなーと納得。
しかも舞で思いが通じて、帰郷を許されるんだけど、
それはそれで宗盛への別れがたい思いがあり…という感じで、
もう、仁左衛門と玉三郎で溢れんばかりの切なさでした。
で、三幕目の演目は『刺青奇偶(ちょうはん)』
勘三郎の“半太郎”に命救われる、酌婦の“お仲”という役が、玉三郎。
神々しいぐらいの“熊野”とうってかわって、
衣装も江戸時代で内容もコミカル。
男なんてみんな体目当てに決まってるよ、てやさぐれて
悪態つく相手が、これがまた勘三郎なわけですから。テンポのいい二人の掛け合いが、
超面白くて、場内大爆笑。(≧▼≦)
後半は、
誠実な“半太郎”に惚れて
仲むつまじい夫婦になる“お仲”が不治の病に……。
死を悟った“お仲”が博打をやめられない“半太郎”に遺言のように、
半太郎の腕にサイコロの刺青を彫るシーンは、
笛の音だけが響くなかで、
ほとんど動きのない「静」の世界で、
これはこれでさっきの仁左衛門との舞にあった、
「動」とはまた違った切なさ溢れる世界で。
博打をやめるように諭されて“お仲”に誓った“半太郎”が、
薬の買うお金を得るために最後の一世一代の博打をうつ相手は、
片岡仁左衛門。
ほんのちょっとしか出ないシーンなのに、
すごい存在感。めちゃめちゃカッコよかった。。
ほんとにいい舞台でした!
超感動したー。
マミー、ありがとう〜〜〜〜〜。