最近読んだ本・パート2

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『この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)』
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)
やはりプロデューサといったら、
カネの大切さとか、カネの本質とか、カネと社会、みたいなのを
ちゃんと知らんとなーと思って買った本。これもこの週末に読了。
・・・・と思ったらイメージしてるのとはだいぶ違いました。
プロジェクトだの、ビジネスだの、そういった話ではなく、
もっと生活的な話。貧乏だといかに負のスパイラルで苦しむか、
なぜ「カネ」というものが大事なのか。
日本にある「カネ」のことには触れないのが美徳という空気に、
覆い隠されてフタをされている部分の話
、、、だと思います。
それが恨み節にならず、そこから自力で抜け出したものの
経験者として力強く、明るく軽やかに前向きに語られてる本。
こうした本を読むと、ぬくぬくと育ってきた自分の環境について、
親の感謝するとともに、、、同時にすごく恥かしさを覚える。
なんも苦労してねえなーと。
全然苦労してないのに自意識過剰で自分を守ることばかり。で。
そんなんじゃ、ちゃんと人と、コミュニケーションできなくて
アタリマエなんじゃないかと。いろいろと反省。
すごく極限の状態の中での、誰かに対する感謝って
ものすごく強いものなんだと思う。恩というか、生きる意義ぐらいの。
引き返せない、という支えになるぐらいの。
(もっとも、極限じゃなくても、感謝は感謝ですが。)
とにかく自分自身で生き抜く強さ、
自分探し・やりたいこと探し、なんて、ぬるいことを言ってる余裕(隙)なんて、
1mmもないぐらい「何かに対する精一杯」で埋め尽くすぐらい必死にやって
ナンボなんだなあって。
(ちょうど王様のブランチでも、齋藤孝が似たような話をしてた。
「やりたいことがない、とか、そういうのって、余裕があるから生まれてくること。
 余計な”余裕”を、自分に課題を与えることで埋めてしまえばいい」みたいな
ことを言ってたのにリンクする気がする。。)
自分のぬるい日々をすごく反省するとともに、
「働く」ということの価値がすごく、心にリマインドされる1冊でした。
中学生か高校生のときにこの本に出会ってたら、きっとすごくショッキング
だったろうけど人生変わってたかもしれないなあと思う本。
さすが、よりみちパンセ。
(→あとで気づいたけど、いのちの食べかた、の出版社ですね)