ザックザックと読書しとります。
もうね、本屋でプッシュされるままに。
というわけで映画化作品が多いわけですが。
『阪急電車』
良かったです。ほのぼのしてて。
テイスト的には、劇団ひとりの『陰日向に咲く』に似た感じの群像劇。
なんですが、こっちのほうが陽だまりぽい、居心地のいいほっこり感がある。
それぞれの登場人物に、いろんな人生の機微みたいなのがあるんですが、
なんか最終的に救われるというか。
『陰日向…』も救われるっちゃ救われるんだけど、
なんか、ギリギリ救われる、みたいな感じがして。
こっちは、なんか、沿線に愛着がある作者なんでしょうね。
故郷愛みたいな感じのあたたかさがある感じ。
エピソードとして印象的なのは。
受験生えっちゃんと、漢字が読めないちょっとおバカの大学生彼氏との、
ホテルのシーン。「あーあ、 長女の子の典型的な泣き方するんだもんな」と、
優しくそばにいてくれるシーン。
長女の子の典型的な泣き方・・・。
たしかに。分かる気がする。
あまり意識したことがなかったけど。
泣くっていうのは意外に、
そういった癖みたいなものが出るのかも
しれないですね・・だからなんだか、
情緒が深いのかもしれない。
サクっと読めて、心があったかくなる一冊でした!!
Daily Archives: 2010/10/12
『阪急電車』
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