Daily Archives: 2010/02/11

アバター@IMAX3D

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Filed under ひとりごと, 映画ログ

遅ればせながら、評判のアバターを見てきました!
いろいろ種類あるなかで、もっともいいというIMAX3Dを求めて、
はるばる川崎まで! しかも吹替版、朝11時から。早!!

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でも良かったです。IMAX3D。
高校の親友がチケット予約をガッチリやってくれていて前もって、
早めに映画館にはついてたんですが、なにか飲み物買ったりしてたら
(すごい混んでて)遅くなってしまって 席についたのは、始まって10分後。

最初、勘違いしてて、「へーー予告も3Dとは無駄に贅沢!!」とか思って
たらすでに映画始まってたし・・という。。なので最初のほう、全然、
ストーリーを追ってなかった。汗

でもやっぱり、3Dだと、重力を感じますね!!
CGで描いてる部分はそうでもないけど、意外に、人物が戦闘機に乗り込もうと
するシーンとか、普通に足腰に力入れてっていう身体感覚がイメージされる感じ。
あと、アバターが保存?されているケースとか、そういう室内空間のほうが、
対象物とかが多いせいか、なんかすごい遠近感があって、
すごい、すごい、3Dすげーー!と感じました。すごい!

で、まあストーリーは追うな触れるなと、どのレビューにも書いてあったのですが…。
なんだかちょっと悲しい気分だったので、書いちゃうよ。
いろいろ言いたいこと盛りだくさんだけど、大きくは2つですね。

・「ジブリ(もののけ、ナウシカ)好きな人には良いと思いますー」
というレビューが多かったんですが・・・・いや、むしろそう思うのは、
ジブリ好きじゃない人の感想だってことがわかった。。。
当のジブリ好きから見ると、違う違うまったく違うよ!って。

・これだけの迫力(臨場感)で、人の殺し合いは見たくないな、って。
結局、戦い(戦争)を描いているのは、臨場感あればあるほど、
逆につらくなるっす。

以下、ネタバレ盛りだくさん(&毒舌)なので、白字にしてみます。
読みたい方がいたら、行選択 で反転してくださいませ。


まず、、、お金持ちは、ハリウッド様様は、
人の作品を欲しいままに自分のものにしちゃっても良いのですね。。
という、、なんだろう、、虚無感みたいな。
つか、、
ガンシップっていう言葉が出てきたとき、
もしかしたら吹替えだから、和訳ミスなのかもしれないけど、
思わず悔し涙が出てきた。ガンシップはそんなんじゃないって。
確かにナウシカが、「風を切り裂いて進むガンシップより、
風に乗って飛ぶメーヴェが好き」というセリフがあるけど。
風を切り裂くガンシップだって、そんな殺戮のための船じゃない。


すごく悲しかったです。

しかも、、、何あれ。動物たちがまるでマシンのよう。。
ナウシカのカイにクイ(トリウマ)だって、
もののけ姫の山犬、ヤックル、シシ神 だって、
人間のための道具ではない。
それぞれに命(意思)があって、気のままに生きて、
たまたまそれが人間の近くだったりするだけ。


あんな変なコネクタで接続されて、勝手に1対1でパートナーにされて、
マシン(乗り物)として利用されるようなものじゃない。
しかもあの鳥。主人公は途中でさらに上のグレードの鳥と、
「絆」を結ぶけど、1対1じゃなかったのかよ!てね。
one to oneの関係を強いるのは、動物側だけ?と。
(ナヴィ側は、鳥やらウマやらいろいろ絆ってるわけで)


で、あたかも、サンやナウシカのように、
ネイティリは振舞っているけど、、、自分が殺した獣には、
なんか呪文をいうけど、人類に対しては殺して平然としている。
根本がまったく違う。なんだあれ。
しかも、なんですか?
ありがとう、的な呪文。


そもそもお前のための死ではなく、
自然の摂理のための死だろう、食物連鎖のなかでは。
なんだか釈然としない。。


んで主役の方ね。
あっさりナヴィ側に溶け込むのは良いにしても、なぜか人類を敵視。
アシタカは苦悩し、人であることを放棄せずに、自然と寄り添っていこうと
心を決めるのに、人っていうジャンルが悪いんだもーん、僕は悪くないんだもーん、
僕は今ナヴィ(アバター)だもーーん。て。


私がいちばん見ていて涙が出たのは、
大佐のシーン。悪いのがいるとしたら(本当に?という信じがたい設定だけど)、
戦争が起ころうがキロ20億の鉱物をGETせよ、という利益だけ追求する株主。
もしくは資本主義の奴隷みたいな考え方。


でもそれもそういう組織(社会)に属している身として、職務をまっとうしようと、
している人たちの話なわけで。軍隊は嫌だし殺すのを正当化する職業なんて
まっぴらだけど、、、でも自分の部下たちとミッションを守ろうとしているだけで
それに邁進して命まで懸けている大佐を、 殺すことが正義と、矢を射るネイティリ。
しかも1本だけでなく、2本も。ひどい。。


人が殺され、ナヴィが残ることが、ハッピーエンド、という話でした。

ていうか作ってる自分、みている自分は、何?
ナヴィという架空の存在に感情移入して、敵視している「人類」が
悪いんだそうだそうだ、(ナヴィ側に感情移入している)俺は悪くないんだ!
という心理状態を押し付けられている感じがして、なんだか気持ちが悪かった。


ハリウッド映画は、やっぱり、「死ぬための役(敵役)」が、
まったくの影も、背景もなく人生もなく、殺戮されて描かれていくのが、
やっぱりなんか苦手です。のちのストーリー展開上、仕方ないのかも
しれないけど、主役がパートナー(?)の鳥と絆を結ぶところ。
レイプにしか見えなくて、見ていて苦しいシーン。。。


んで、なんとかっていう最強の鳥に乗っていること(=肩書・ラベル・アイコン)が
あることが、他のナヴィ族の説得の根拠って、なんて希薄な展開・・・・。
結局、肩書主義、権力主義、支配主義のなかで、
おままごとのようにジブリのパクリ的表現で、
ジブリ的なメッセージを語ったつもりになっている、、、といった印象でした。


いやーまあ単純に。
結局のところは期待をしすぎた、っていうだけなんですけどね。
ただ単に普通に見りゃよかったんじゃん?ていう。
ほらーそんな期待すんなって言ったじゃん?
もーなに熱くなってるのよ?自業自得じゃん?
という感じなんですけどね。。。
でも、ま、つい、ジブリ的なエッセンスが入ってると、、つい、ね。

まあでも、ほんと、IMAX3Dは良かったのは事実です!!

川崎にしかないのがホント残念!!!!!