Daily Archives: 2009/04/02

『悼む人』

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Filed under ひとりごと

先月から徹夜・休日出勤でバタバタの案件が、
どんどんピークに近づいてきて佳境に入ってきてて。
一方で、4月1日付の組織改正とかいろいろあり…。
自分自身には異動はなかったけど、まわりが変わったり、
ポジションが1階層あがったのでいろいろ無関係でいられない話も
たくさんあるようで。「100年に1度」ってやつを乗り切るために、
ケンケンガクガクに飛び交うメールの中で。
まあそんな案件的にも組織的にもバタバタしてるなか、
電車移動の途中で、少しずつ読んでた『悼む人』が、
ようやく読了しました。
この時期に、この本を、
毎日少しずつ読んでて
よかった。
今までの“天童荒太”特有の、
読んでるだけで気持ちが切り刻まれるような、
刃物みたいなミステリー性はなく、
穏やかな印象でした。。
穏やかなんだけど、
“生きる”とはどういうことなのか。
“死ぬ”とはどういうことなのか。
“人生”とはどういうことなのか。
“社会”って一体なんなのか。
というのを懇々と問い続けてる。
だから日々の業務で、
テンテコマイで焦ってるときに、グイッて引き戻される。
一番重要なのは、
言われたことを約束どおり納品すること…にあるんじゃなくて、
役に立つ“価値”のあるものをつくること。
なんじゃないかなって、引き戻してもらえた気がしました。
それって、言うのは本当に簡単なんだけど、
常にそこを忘れずにつき進むってのは至難。
でも、頑張ってみよう。
人には、一人一人、
必ず家族と人生がある。
幸せが何かとかよく分からないし、
定義なんて自分で決めたらいいと思うけど、
幸せとか、丁寧に追求していけたらいいなって。
みんなが。全員が。
“無理”をすると、ついそれ自体が価値みたいに錯覚しちゃうけど、
制作者の無理は、それだけじゃ単品では、
ユーザーに“価値”として届かない。
うーーーん、説得しきれるかなあ。
説得…じゃないですね。
共感してもらえるように話していくことですね。
時間はないけど、ちゃんと話していこう。
正論は正論で。
議論のときに正論は平行線になっちゃうから邪魔になることもあるけど、
信念としては“正論”側でもうちょっと頑張りたいなって思います。
結果的に、
これから色々と現実を知ってあきらめていくのかもしれないけど、
知った顔してハナからあきらめるぐらいなら、
やっぱりダメ元で頑張ってみたいな、って思います。
(´・ω・`)